解析者: Ryan Paolo Maglaque   

 別名:

Trojan.Fireball(Norton);Riskware/Elex(Fortinet);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    潜在的に迷惑なアプリケーション

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 996,352 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年11月29日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

プログラムは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\Services\iThemes.dll
  • {Malware Directory}\Archer.dat
  • %ProgramData%\ChelfNotify\{Program used to run the dll}
  • %ProgramData%\ChelfNotify\{Malware Dll copy}
  • {Malware Directory}\lanceruse.dat
  • %ProgramData%\WinSAPSvc\{Malware Dll copy}

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

プログラムは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。

自動実行方法

この「スケジュールされたタスク」により、以下の時間ごとにプログラムが実行されます。

  • Hour

他のシステム変更

プログラムは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Screenshot

プログラムは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Themes
DependOnService = iThemes5

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\WinSAPSvc\Parameters
ServiceDll = %ProgramData%\WinSAPSvc\{Malware Dll copy}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
MRT.exe
Debugger = {Malware File Path} -Yrrehs

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

プログラムは、IEのゾーン設定を変更します。

その他

プログラムは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}fyb3wv3k.cloudfront.net
  • http://{BLOCKED}kt858uv.cloudfront.net
  • http://{BLOCKED}oswufp5k.cloudfront.net
  • http://{BLOCKED}umnsgtu.cloudfront.net
  • http://{BLOCKED}nloqrqmu.cloudfront.net
  • http://{BLOCKED}kz9qye2.cloudfront.net

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
SSAPI パターンバージョン: 1.845.00
SSAPI パターンリリース日: 2017年6月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\MRT.exe
    • Debugger = {Malware File Path} -Yrrehs
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\WinSAPSvc\Parameters
    • ServiceDll = %ProgramData%\WinSAPSvc\{Malware Dll copy}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Themes
    • DependOnService = iThemes5

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %ProgramData%\ChelfNotify\{Exe used to run dll}
  • %ProgramData%\ChelfNotify\{Dll Copy}
  • {Malware Directory}\lanceruse.dat
  • {Malware Directory}\Archer.dat
  • %ProgramData%\WinSAPSvc\{Malware copy}
  • %Program Files%\Common Files\Services\iThemes.dll

手順 5

プログラムが追加したスケジュールタスクを削除します。

[ 詳細 ]

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PUA_RAFOTECH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください