解析者: Jayvee Mark Villaroman   

 別名:

HackTool:Win32/Keygen (MICROSOFT), Trojan.Win64.Vmprotect (IKARUS)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    潜在的に迷惑なアプリケーション

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 3,161,752 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2020年11月22日

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\configure.dat
  • %All Users Profile%\SystemAcCrux\fefe7b8f3862ba4dac.bin
  • %User Temp%\EuCfg.bin
  • %System%\wbem\repository\WRITABLE.TST
  • %System%\wbem\Performance\WmiApRpl_new.h

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

プログラムは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\wbem\wmiprvse.exe -secured -Embedding
  • %System%\wbem\wmiprvse.exe -Embedding
  • %System%\wbem\WMIADAP.EXE wmiadap.exe /F /T /R

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

プログラムは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\SystemAcCrux

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

他のシステム変更

プログラムは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
LastServiceStart = 2023/1/9 6:33:48'811

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\Transports\Decoupled\
Server
CreationTime = 20230109055344.455000+000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\Transports\Decoupled\
Server
MarshaledProxy = MEOW\{hex values}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\Transports\Decoupled\
Server
ProcessIdentifier = 2040

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
ConfigValueEssNeedsLoading = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
List of event-active namespaces = {hex values}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM\IDE\
DiskVBOX_HARDDISK___________________________1.0_____
5&33d1638a&0&0.0.0_0-{05901221-D566-11d1-B2F0-00A0C9062910} = LowDateTime:803713417,HighDateTime:0***Binary mof compiled successfully

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM\IDE\
DiskVBOX_HARDDISK___________________________1.0_____
5&2117b2e5&0&1.0.0_0-{05901221-D566-11d1-B2F0-00A0C9062910} = LowDateTime:803713417,HighDateTime:0***Binary mof compiled successfully

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM\%System%
advapi32.dll[MofResourceName] = LowDateTime:-262688356,HighDateTime:30116022***Binary mof compiled successfully

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM\%System%\
en-US
advapi32.dll.mui[MofResourceName] = LowDateTime:-1764005162,HighDateTime:30116046***Binary mof compiled successfully

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
SSAPI パターンバージョン: 2.355.00
SSAPI パターンリリース日: 2020年11月26日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\
    • WDM
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\
    • Transports
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\
    • CIMOM

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %All Users Profile%\SystemAcCrux

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\configure.dat
  • %All Users Profile%\SystemAcCrux\fefe7b8f3862ba4dac.bin
  • %User Temp%\EuCfg.bin
  • %System%\wbem\repository\WRITABLE.TST
  • %System%\wbem\Performance\WmiApRpl_new.h

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PUA.Win32.Keygen.CRRJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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