PE_QUERVAR.C
VirTool:Win32/Obfuscator.ZJ, VirTool:Win32/Obfuscator.ZJ (Microsoft), W32/XDocCrypt.b (NAI), Mal/Agent-AJK (Sophos), Gen:Variant.Graftor.40667 (FSecure), TR/Crypt.XPACK.Gen7 (Antivir), Gen:Variant.Graftor.40667 (Bitdefender), W32/Zbot.ACM!tr (Fortinet), Trojan-Downloader.Win32.Cbeplay (Ikarus), a variant of Win32/Kryptik.AKWU trojan (NOD32)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
ファイル感染型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
米国およびヨーロッパ地域のユーザから報告があったため、トレンドマイクロは、このウイルスをNoteworthy（要注意）に分類しました。
ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 ウイルスは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
ウイルスは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。 ウイルスは、特定のプロセスに作成したファイルを組み込みます。
ウイルスは、感染ファイル内に「infection marker（感染したことを示す印）」を作成します。
詳細
侵入方法
ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
ウイルスは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
インストール
ウイルスは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %User Profile%\Application Data\{Random Folder}\{Random File name}.EXE.LNK
- %User Profile%\Application Data\{Random Folder}\{Random File name}.EXE.INI
- {Malware Path and File name}.{extension of the original file} - normal file that has been previously infected by PE_QUERVAR.C-0.
(註：%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞" です。)
ウイルスは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Profile%\Application Data\{Random folder}\{Random File name}.exe - detected as PE_QUERVAR.C-O
(註：%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞" です。)
ウイルスは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。
ウイルスは、以下のフォルダを作成します。
- %User Profile%\Application Data\{Random Folder}
(註：%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞" です。)
ウイルスは、以下のプロセスに作成したファイルを組み込みます。
- csrss.exe
ウイルスは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。
- taskmgr.exe
自動実行方法
ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
Load = "%User Profile%\Application Data\{Random Folder}\{Random Filename}.EXE.LNK"
ファイル感染
ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。
- EXE
- DOC
- DOCX
- XLS
- XLSX
ウイルスは、感染ファイル内に「infection marker（感染したことを示す印）」を作成します。
その他
ウイルスは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- http://windows{BLOCKED}soft.com/update.apx
- http://{BLOCKED}w.com.br/includes/domit/way.php
- http://www.{BLOCKED}kes.com/way.php
ウイルスが作成する以下のコンポーネントファイルは、すでに「PE_QUERVAR.C-O」に感染した正規のファイルです。
- {Malware Path and File name}.{extension of the original file}
ウイルスが作成し実行する以下のファイルは、「PE_QUERVAR.C-O」として検出されます。
- %User Profile%\Application Data\{Random folder}\{Random File name}.exe
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
以下のファイルを検索し削除します。
- {Malware Path and Filename}.{extension of the original file}
手順 4
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「PE_QUERVAR.C」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 5
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
- %User Profile%\Application Data\{Random Folder}
手順 7
変更されたレジストリ値を修正します。
警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
- From: Load = "%User Profile%\Application Data\{Random Folder}\{Random File name}.EXE.LNK"
To: Load = ""
- From: Load = "%User Profile%\Application Data\{Random Folder}\{Random File name}.EXE.LNK"
手順 8
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_QUERVAR.C」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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