解析者: Raymart Christian Yambot   

 別名:

HackTool:Win32/DllPatch!pz (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ハッキングツール

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 719,872 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 なし
発見日 2024年11月14日
ペイロード ファイルの作成, システムのレジストリの変更, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\WER\ReportArchive\NonCritical_iexplore.{Random Chacters}\Report.wer
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\PrivacIE\index.dat
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\DOMStore\index.dat
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\DOMStore\SA58SA4T\www.{BLOCKED}yg [1].xml
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Internet Explorer\Recovery\High\Active\RecoveryStore.{GUID}.dat
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Internet Explorer\Recovery\High\Active\{GUID}.dat
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\U90PRGHH\forum[1].php
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\style_14_common[1].css
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\style_14_widthauto[1].css
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\common[1].js
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\style_14_forum_index[1].css
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\portal[1].js
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\E6P952NO\md5[1].js
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\I5U7DXRH\logo[1].png
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\U90PRGHH\lewei_nv[1].png
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\E6P952NO\switch_width[1].png
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\I5U7DXRH\pt_item[1].png
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\U90PRGHH\collapsed_yes[1].gif
  • %Cookies%\{Username}.chinapyg[1].txt
  • %Cookies%\{Username}.chinapyg[2].txt
  • %Favorites%\Links\Suggested Sites.url:favicon
  • %Favorites%\Links\Suggested Sites.url

プログラムは、以下のプロセスを追加します。

  • %Program Files%\Internet Explorer

(註:%Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。C:\Program Files in Windows 2000(32-bit)、Server 2003(32-bit)、XP、Vista(64-bit)、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)、8.1(64-bit)、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。)

他のシステム変更

プログラムは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\LinksBar\ItemCache\
0
Path = %Favorites%\Links\Suggested Sites.url

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Suggested Sites
SlicePath = %Favorites%\Links\Suggested Sites.url

プログラムは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
ZoneMap
AutoDetect = 0

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
ZoneMap
UNCAsIntranet = 0

その他

プログラムは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Suggested Sites

プログラムは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • https://www.{BLOCKED}yg.com/forum.php = mal
  • https://www.{BLOCKED}yg.com/data/cache/style_14_common.css?h80
  • https://www.{BLOCKED}yg.com/data/cache/common.js?h80
  • https://www.{BLOCKED}yg.com/data/cache/md5.js?h80
  • https://www.{BLOCKED}yg.com/data/cache/forum.js?h80
  • https://www.{BLOCKED}yg.com/data/cache/portal.js?h80
  • https://www.{BLOCKED}yg.com/data/cache/logging.js?h80

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
SSAPI パターンバージョン: 2.783.00
SSAPI パターンリリース日: 2024年11月21日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\
    • Suggested Sites

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Suggested Sites
    • SlicePath = %Favorites%\Links\Suggested Sites.url
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\LinksBar\ItemCache\0
    • Path = %Favorites%\Links\Suggested Sites.url

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • RegKey: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
  • UNCAsIntranet = 0
  • UNCAsIntranet = 1
  • RegKey: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
  • AutoDetect = 1
  • AutoDetect = 0

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\WER\ReportArchive\NonCritical_iexplore.{Random Chacters}\Report.wer
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\PrivacIE\index.dat
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\DOMStore\index.dat
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\DOMStore\SA58SA4T\www.chinapyg[1].xml
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Internet Explorer\Recovery\High\Active\RecoveryStore.{GUID}.dat
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Internet Explorer\Recovery\High\Active\{GUID}.dat
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\U90PRGHH\forum[1].php
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\style_14_common[1].css
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\style_14_widthauto[1].css
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\common[1].js
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\style_14_forum_index[1].css
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\01JIXJH3\portal[1].js
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\E6P952NO\md5[1].js
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\I5U7DXRH\logo[1].png
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\U90PRGHH\lewei_nv[1].png
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\E6P952NO\switch_width[1].png
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\I5U7DXRH\pt_item[1].png
  • %Temporary Internet Files%\Content.IE5\U90PRGHH\collapsed_yes[1].gif
  • %Cookies%\{Username}.chinapyg[1].txt
  • %Cookies%\{Username}.chinapyg[2].txt
  • %Favorites%\Links\Suggested Sites.url:favicon

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HackTool.Win32.Patcher.H」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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