解析者: Kiyoshi Obuchi   

 別名:

a variant of Linux/Tsunami.NCD (ESET-NOD32) ; Trojan:Win32/Skeeyah.A!rfn (Mircosoft); HEUR:Backdoor.Linux.Tsunami.bj (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Linux

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 37,552 bytes
タイプ ELF
メモリ常駐 はい
発見日 2018年5月12日
ペイロード DoS攻撃またはDDoS攻撃

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

バックドア活動

マルウェアは、以下のいずれかのIRCサーバに接続します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.18.114
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.18.119
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.18.121
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.220.124
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.15.55
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.125.36
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.199.94
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.199.98
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.32.30

マルウェアは、以下のいずれかのIRCチャンネルに接続します。

  • #{Architecture} (or #0x86)

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • UNKNOWN {target} {secs} - this performs a non-spoof UDP flood to a specific target at n seconds interval
  • PAN {target} {port} {secs} - this performs an advanced SYN flood to a specific target at n seconds interval
  • UDP {target} {port} {secs} - this performs a UDP flood to a specific target at n seconds interval
  • GETSPOOFS - this prevents anyone from tracking the source of the DoS attack
  • SPOOFS {subnet} - changes spoofing to a subnet
  • GET {HTTP address} {save as} - this downloads and saves a file
  • IRC {command} - this sends commands to the IRC server
  • SH {command} - this executes shell commands
  • XMAS {target} {port} {secs} {packet} {random/not} - sends an packet attack to specified target and port this generates packets.
  • CBACK {ip} {port} -connects back to shell 2_9062015
  • KILLALL - terminate background threads or current packetings
  • DNS {Domain} - translates domain to ip
  • JUNK {target} {port} {time} {threads} - tcp flooder sends 1 byte of garbage data
  • STD {target} {port} {secs} - This triggers the bot to perform a denial of service (DoS) attack on a specific target by sending packets at n seconds interval
  • STD2 {target} {port} {secs} {trash_data} - Triggers the bot to perform a denial of service (DoS) attack and also allows user to specify garbage data

<補足>
バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • UNKNOWN {target} {secs} - 特定のターゲットへの非スプーフィングUDPフラッドをn秒間隔で実行する。
  • PAN {target} {port} {secs} - 特定のターゲットへの高度なSYNフラッドをn秒間隔で実行する
  • UDP {target} {port} {secs} - 特定のターゲットへのUDPフラッドをn秒間隔で実行する
  • GETSPOOFS - DoS攻撃のソース追跡を回避する
  • SPOOFS {subnet} - スプーフィングをサブネットに変更する
  • GET {HTTP address} {save as} - ファイルをダウンロードして保存する
  • IRC {command} - IRCサーバにコマンドを送信する
  • SH {command} - シェルコマンドを実行する
  • XMAS {target} {port} {secs} {packet} {random / not} - 指定されたターゲットとポートに、生成したパケット攻撃を送信する
  • CBACK {ip} {port} - シェル2_9062015に接続を戻す
  • KILLALL - バックグラウンドスレッドまたは現在のパケットを終了する
  • DNS {Domain} - ドメインをIPに変換する
  • JUNK {target} {port} {time} {threads} - tcp flooderが1バイトのガベージデータを送信する
  • STD {target} {port} {secs} - 特定のターゲットに対してn秒間隔でパケットを送信することによってDoS(サービス拒否)攻撃をボットが実行するトリガー
  • STD2 {target} {port} {secs} {trash_data} - ボットがDoS攻撃を実行するためのトリガー。また、ユーザがガベージデータを特定できるようにする

その他

マルウェアは、crontabに以下のエントリを追加して、毎分自動実行されるようにします。

  • crontab * * * * * /{Malware path}/{Malware Filename}> /dev/null 2>&1 &

マルウェアは、情報を窃取するために以下のコマンドを実行します。

  • /bin/uname -ユーザ名
  • /bin/nvram or /usr/sbin/nvram - NVRAMを表示する
  • /etc/ISP_name - ISP名
  • /etc/Model_name - ルータのモデル名

マルウェアは、引数の1つに以下の文字列を確認した場合、意図した不正活動を実行しません。

  • strace
  • ltrace

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.476.03
VSAPI OPR パターンバージョン 14.477.00

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ELF_TSUNAMI.DFI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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