解析者: Christopher Daniel So   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、銀行のWebサイトに対する「サービス拒否(DoS)攻撃」に利用されます。攻撃は、特定のフォーラムによって実行されます。

これは、トレンドマイクロの製品では、DoS攻撃に利用されるツールの検出名です。このツールの設定は、任意で変更することができます。

マルウェアを実行するためには、特定のコンポーネントファイルが必要になります。

このマルウェアとして検出されるツールのウィンドウには、6つのタブが備わっています。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 2,613,248 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年9月17日
ペイロード 画像の表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

その他

これは、トレンドマイクロの製品では、DoS攻撃に利用されるツールの検出名です。このツールの設定は、任意で変更することができます。

マルウェアを実行するためには、以下のコンポーネントファイルが必要となります。

  • Y338956

このマルウェアとして検出されるツールのウィンドウには、以下の6つのタブが備わっています。

  • 流量模式
  • WEB 模式
  • 自定义模式
  • 到托盘
  • 关于我们
  • 退出程序

タブの名前を日本語化すると、以下のとおりとなります。

  • データの送信方法の設定
  • WEBアクセスの設定
  • ポートおよびデータを自身で設定
  • 最小化
  • 我々について
  • プログラムの終了

マルウェアは、1つ目のタブ(流量模式)がクリックされると、以下のインターフェイスを表示します。

1つ目のタブでは、特定のWebサイトに対して従来型の攻撃を実行するか、またはこれらの攻撃を組み合わせた攻撃を実行するかを選択することができます。従来型の攻撃としては、以下の選択肢が提示されます。

  1. SYNフラッド
  2. ICMPフラッド
  3. UDPフラッド
  4. UDPフラグメント
  5. TCPフラッド
  6. TCP多重接続

組み合わせた攻撃の選択肢は、以下のとおりです。

  1. ICMP+TCPフラッド
  2. SYN+UDPフラッド
  3. UDP+TCP接続

また、ユーザは、攻撃に使用するポートおよびスレッドの数を指定するための選択肢が提示されます。

マルウェアは、2つ目のタブ(WEB 模式)がクリックされると、以下のインターフェイスを表示します。

2つ目のタブでは、ユーザは、特定のポートを介してWebサイトにミリ秒単位の間隔で繰り返しアクセスするための選択肢が提示されます。また、ユーザは、攻撃に使用するスレッドの数を指定するための選択肢が提示されます。

マルウェアは、3つ目のタブ(自定义模式)がクリックされると、以下のインターフェイスを表示します。

3つ目のタブでは、ユーザは、ユーザが設定したポートを介して、ユーザが設定したデータを送信することで、Webサイトに攻撃を行うための選択肢が提示されます。また、ユーザは、攻撃に使用するスレッドの数を指定するための選択肢が提示されます。

マルウェアは、5つ目のタブ(关于我们)がクリックされると、以下のインターフェイスを表示します。

ウィンドウに表示される文字列は、中国語では「Aìgúo Tóngméng」と発音され、日本語では「愛国同盟」と訳すことができます。

マルウェアは、上記のウィンドウを表示すると、音声を再生します。音声を日本語化すると、以下のとおりとなります。

愛国同盟
この攻撃ツールの特に目的とするところは
ちっぽけな日本人を攻撃することである
我々のYYを覚えておいてほしい
338956
専用チャンネルは
50201109

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.434.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年9月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.439.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年9月19日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「DDOS_NEBIR.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {malware path}\Y338956

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「DDOS_NEBIR.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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