解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Exploit:Win32/CVE-2012-0002.A (Microsoft), Exploit.Win32.CVE-2012 (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ハッキングツール

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

これは、トレンドマイクロの製品では、「リモート・デスクトップ・プロトコル(RDP)」の脆弱性「CVE-2012-0002」を利用して「サービス拒否(DoS)攻撃」を実行するプログラムの検出名です。

マルウェアは、Microsoft の脆弱性「MS12-020」を利用する「Proof-of-concept(PoC、概念実証型エクスプロイト。実際に有効な攻撃ができることを実証している攻撃コード)」です。このRDPの脆弱性は、対象のコンピュータを遠隔操作できるようになりますが、このPoCは、脆弱性を利用して対象のコンピュータにDoS攻撃を展開するために設計されています。

プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

  詳細

使用ポート TCP port 3389 (MS WBT Server)
ファイルサイズ 279,040 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年3月17日

侵入方法

プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

その他

これは、トレンドマイクロの製品では、「リモート・デスクトップ・プロトコル(RDP)」の脆弱性「CVE-2012-0002」を利用して「サービス拒否(DoS)攻撃」を実行するプログラムの検出名です。コマンドラインのパラメータを入力せずに実行すると、以下の文章が表示されます。

「Usage1」は、標的とするコンピュータにランダムなデータを送信します。これは、対象とするコンピュータの「リモート・デスクトップ・サービス(RDS)」が有効になっているかを確認するために用いられます。「-l」と数値のパラメータは、送信するデータのサイズを指定します。パラメータ「-c」は、指定した時間毎に5秒間停止するツールの役割を果たします。この時間を指定すると、DoS攻撃のツールとして機能します。

「Usage2」は、オペレーティングシステム(OS)を破壊します。

セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照してください。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.844.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年3月17日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「DDOS_DUCAU.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 3

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。

日本語情報はこちらをご参照ください。


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