解析者: John Anthony Banes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。 概要:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。

  詳細

ファイルサイズ 1,590,784 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年1月19日

侵入方法

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

コインマイナーは、以下のフォルダを追加します。

  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

コインマイナーは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY\windrvmgr32
  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY\cfg
  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY\cfgi
  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY\r.vbs

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

自動実行方法

コインマイナーは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %Start Menu%\Programs\Startup\LtHgNeMqRB.url

(註:%Start Menu%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートメニューフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。)

その他

コインマイナーは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}7.153/c.txt

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

詳細:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。その結果、感染コンピュータの動作が非常に遅くなります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.764.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年1月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.765.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年1月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY\windrvmgr32
  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY\cfg
  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY\cfgi
  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY\r.vbs
  • %Start Menu%\Programs\Startup\LtHgNeMqRB.url

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %ProgramData%\ADwXcSSGvY

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Coinminer.Win32.MALXMR.ANZ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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