解析者: David John Agni   

 別名:

PWS:Win32/Zbal.B (Microsoft); Win32/PSW.Papras.DP (ESET-NOD32), Backdoor.Win32.Matsnu.bm (Kaspersky),

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 594,432 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年5月28日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{GUID}\{random 1}.dat
  • %Application Data%\{GUID}\{random 2}.dat
  • %Application Data%\{GUID}\{random 3}.dat
  • %Application Data%\{GUID}\{random 4}.dat
  • %Application Data%\{GUID}\{random 5}.dat

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{GUID}\{random}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • svchost.exe

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{GUID}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe
  • Added svchost.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{GUID} = "%Application Data%\{GUID}\{random}.exe"

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Enumerate Process
  • Create\Terminate Process
  • Download and execute\load arbitrary files
  • Create\Delete Directory
  • Update Itself
  • Unintall itself
  • Update Config
  • Block and Unblock URL
  • Grab FTP, Cookies, Certificates,POP
  • Upload Information
  • Perform Remote Control
  • Add, Delete, or Edit Registry
  • Create, Open, or Edit File
  • Execute file

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}id.com/adminta/forum.php
  • http://{BLOCKED}ox.com/adminta/forum.php
  • http://{BLOCKED}odfm.com/adminta/forum.php
  • http://{BLOCKED}m.com/adminta/forum.php

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Disk Serial Number
  • Host's Name
  • Default Language

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • Microsoft.com

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • プロセスの列挙
  • プロセスの作成/終了
  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行/読み込み
  • ディレクトリの作成/削除
  • 自身の更新
  • 自身のアンインストール
  • 環境設定の更新
  • URLへのアクセスのブロックやブロック解除
  • コンピュータからFTP情報、Cookie、証明書、POPを収集
  • 情報のアップロード
  • リモートコントロール
  • レジストリの追加、削除または編集
  • ファイルの作成、オープンまたは編集
  • ファイルの実行

マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • ディスクのシリアル番号
  • ホスト名
  • デフォルトの言語

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {GUID} = "%Application Data%\{GUID}\{random}.exe"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{GUID}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_ZBAL.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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