更新者 : Jaime Benigno Reyes

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 90,112 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年5月15日
ペイロード システム情報の収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\MICROSOFT\Plugins

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute arbitrary files
  • Perform remote shell commands
  • Execute and terminate processes
  • Execute and terminate threads and events
  • Enumerate files

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}ter.{BLOCKED}uki.com

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • Host name
  • Operating system information
  • Drive information (type, free space)
  • Processor information

その他

マルウェアが実行する不正リモートユーザからのコマンドは以下のとおりです。

  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行
  • リモートシェルコマンドの実行
  • プロセスの実行および終了
  • スレットとイベントの実行および終了
  • ファイルの列挙

マルウェアが感染コンピュータから収集する情報は以下のとおりです。

  • ホストネーム
  • オペレーティングシステム(OS)の情報
  • ドライブ情報(種類、空き領域)
  • プロセッサの情報

マルウェアは、以下のファイルの存在を検索します。

  • %Application Data%\MICROSOFT\Plugins\ntuser.n1s -プロキシ環境設定ファイル

マルウェアは、以下のファイル内のプロキシ設定を利用して、自身のC&Cサーバに接続します。

  • ntuser.n1s
  • ntuser.n1sが存在しない場合は、マルウェアは、以下のレジストリ値を確認することによって、コンピュータのユーザのプロキシ設定を利用します。

    HKEY_USERS\{SID}\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    ProxyEnable

    HKEY_USERS\{SID}\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    ProxyServer

      対応方法

    対応検索エンジン: 9.700
    初回 VSAPI パターンバージョン 10.796.04
    初回 VSAPI パターンリリース日 2014年5月15日
    VSAPI OPR パターンバージョン 10.797.00
    VSAPI OPR パターンリリース日 2014年5月16日

    手順 1

    Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    「BKDR_TERVA.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

    [ 詳細 ]

    • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
    • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
      セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
    • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

    手順 3

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
    • %Application Data%\MICROSOFT\Plugins

    手順 4

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_TERVA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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