解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、上記で作成されたフォルダ内にダウンロードしたファイルを保存します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年11月16日
ペイロード その他, システムセキュリティへの感染活動

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %system Root%\All Users\_qbothome

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{Random Name} = ''%System Root%\Documents And Settings\All Users\_qbothome\_qbotinj.exe', '%System Root%\Documents And Settings\All Users\_qbothome\_qbot.dll', /c {Random application name}'

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。

  • webroot.
  • agnitum
  • ahnlab
  • arcabit
  • avast
  • avg
  • avira
  • avp
  • bitdefender
  • bit9
  • castlecops
  • centralcommand
  • clamav
  • comodo
  • computerassociates
  • cpsecure
  • defender
  • drweb
  • emsisoft
  • esafe
  • .eset
  • etrust
  • ewido
  • fortinet
  • f-prot
  • f-secure
  • gdata
  • grisoft
  • hacksoft
  • hauri
  • ikarus
  • jotti
  • k7computing
  • kaspersky
  • malware
  • mcafee
  • microsoft
  • networkassociates
  • nod32
  • norman
  • norton
  • panda
  • pctools
  • prevx
  • quickheal
  • rising
  • rootkit
  • securecomputing
  • sophos
  • spamhaus
  • spyware
  • sunbelt
  • symantec
  • threatexpert
  • trendmicro
  • virus
  • wilderssecurity
  • windowsupdate

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトから自身のコピーの更新版をダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}ver.com.ua/cgi-bin/exhandler4.pl
  • http://{BLOCKED}cn/cgi-bin/jl/jloader.pl?r=3d
  • http://{BLOCKED}cdcdcdc2121cdsfdfd.com
  • http://{BLOCKED}n/cgi-bin/jl/jloader.pl?
  • http://{BLOCKED}n/1
  • http://{BLOCKED}n/cgi-bin/jl/jloader.pl?r=q
  • http://{BLOCKED}ver.com.ua/cgi-bin/ss.pl
  • http://{BLOCKED}wthewhistle.com/cgi-bin/clientinfo3.pl

マルウェアは、上記で作成されたフォルダ内にダウンロードしたファイルを保存します。

マルウェア自身のコードは、以下のコンポーネントファイルを参照します。

  • alias__qbotinj.exe
  • alias__qbot.cb
  • alias__qbotnti.exe
  • _qbotnti.exe
  • _qbotinj.exe
  • alias__qbot.dll
  • _qbot.dll
  • _qbotinj

その他

マルウェアは、リモートホストの感染を知らせる以下の情報を送信します。

  • ext_ip
  • dnsname
  • hostname
  • country
  • state
  • city
  • user
  • domain
  • is_admin
  • os
  • time
  • qbot_version
  • install_time

マルウェアは、以下の文字列を含むWebサイトでのユーザのインターネット閲覧状況を監視します。

  • cashproonline.bankofamerica.com
  • singlepoint.usbank.com
  • netconnect.bokf.com
  • business-eb.ibanking-services.com
  • cashproonline.bankofamerica.com
  • /cashplus/
  • ebanking-services.com
  • /cashman/
  • web-cashplus.com
  • treas-mgt.frostbank.com
  • business-eb.ibanking-services.com
  • treasury.pncbank.com
  • access.jpmorgan.com
  • ktt.key.com
  • onlineserv/CM
  • premierview.membersunited.org
  • directline4biz.com
  • onb.webcashmgmt.com
  • tmconnectweb
  • moneymanagergps.com
  • ibc.klikbca.com
  • directpay.wellsfargo.com
  • express.53.com
  • itreasury.regions.com
  • itreasurypr.regions.com
  • cpw-achweb.bankofamerica.com
  • businessaccess.citibank.citigroup.com
  • businessonline.huntington.com

マルウェアは、以下のレジストリキーから情報を検索します。

キー:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Account Manager\Accounts

上記レジストリキーは、以下の情報を含みます。

  • Outlook Expressのパスワード
  • Internet Explorerの自動入札パスワード
  • Internet Explorerのパスワードで保護されたWebサイト

マルウェアは、特定のWebサイトから自身の環境設定ファイルをダウンロードします。この環境設定ファイルには、自身のバックドア活動に使用するためのFTPまたはIRC情報を含むみます。不正プログラムは、ランダムなポートを開きます。不正プログラムは、上記のFTPまたはIRCを使用してリモートサーバに接続します。接続すると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ内でコマンドを実行します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.631.80
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年11月17日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {Random Name}=''%System Root%\Documents And Settings\All Users\_qbothome\_qbotinj.exe', '%System Root%\Documents And Settings\All Users\_qbothome\_qbot.dll', /c {Random application name}'

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %system Root%\All Users\_qbothome

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_QAKBOT.SME」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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