解析者: Jaime Benigno Reyes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 94,208 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年1月19日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • list, find, read and get file information
  • list and get drive information
  • delete files
  • start or terminate a process
  • download and execute arbitrary files
  • perform remote shell commands
  • sleep
  • copy %System%\cmd.exe as {folder specified by remote attacker}\slsa.exe
  • copy %System%\ja-JP\cmd.exe.mui as {folder specified by remote attacker}\cmd.exe.mui

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • www.{BLOCKED}asket.net

情報漏えい

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • base64 encoded string containing the username and password of the proxy server of the infected machine separated by a colon

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • operating system
  • host name
  • user name
  • IP address
  • MAC address

その他

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • ファイル情報の列挙、確認、読み込みおよび取得
  • ドライブ情報の列挙および取得
  • ファイルの削除
  • プロセスの開始または終了
  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行
  • リモートシェルコマンドの実行
  • スリープ
  • "%System%\cmd.exe"を"{folder specified by remote attacker}\slsa.exe"としてコピー
  • "%System%\ja-JP\cmd.exe.mui"を"{folder specified by remote attacker}\cmd.exe.mui"としてコピー

マルウェアは、感染コンピュータのプロキシサーバのユーザ名とパスワードを含むbase64エンコードされた文字列を含むパラメータを受け取ります。また、そのユーザ名とパスワードは、コロンで分けられています。

マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • オペレーティングシステム
  • ホスト名
  • ユーザ名
  • IPアドレス
  • MACアドレス

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 11.425.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年1月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_PROXY.APV」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • slsa.exe
  • cmd.exe.mui

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_PROXY.APV」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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