BKDR_PROXY.APS
a variant of Win32/Agent.WGN trojan, a variant of Win32/Agent.WGN trojan(NOD32),TR/Spy.205824.82(Antivir)
Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Temp%\leassap.exe - detected as BKDR_PROXY.APS
(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %User Temp%\20140805.doc
(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Userinit = "%System%\userinit.exe,%User Temp%\leassap.exe,"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%System%\userinit.exe,"」となります。)
マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。
- %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\FlashUtil_ActiveX.lnk-lnk to drop copy(Windows 7 and Vista)
- %User Startup%\FlashUtil_ActiveX.lnk-lnk to drop copy(Windows XP)
- %Application Data%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\FlashUtil_ActiveX.lnk-lnk to drop copy(Windows 7 and Vista)
- %All Users Profile%\Start Menu\Programs\Startup\FlashUtil_ActiveX.lnk- link to drop copy(Windows XP)
(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。. %User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Download and execute arbitrary files
- Use proxy server settings of current user
- Delete Arbitrary File
- Upload Files
- Perform Remote Shell
- Load a file using LoadLibrary
- Search Files
- Gather Proxy Settings
- Enumerate Processes
- Gather Credentials from the user's Credential set.(CredEnumerate)
- Gather Credentials from Protected storage.(PStoreCreateInstance)
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- http://{BLOCKED}e-oowakudani.jp/book/index.php
- http://www.{BLOCKED}i-fp.jp/book/index.php
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。
- http://www.microsoft.com
- http://www.msftncsi.com
- http://www.yahoo.co.jp
マルウェアは、「BKDR_PROXY.APS」として検出される以下のファイルを作成します。
- %User Temp%\leassap.exe
マルウェアが実行する不正リモートユーザのコマンドは以下のとおりです。
- 任意のファイルのダウンロードおよび実行
- 現在のユーザのプロキシサーバ設定の利用
- 任意のファイルの削除
- ファイルのアップロード
- リモートシェルの実行
- LoadLibraryを利用するファイルの読み込み
- ファイルの検索
- プロキシ設定の収集
- プロセスの列挙
- ユーザのクレデンシャルセットから認証情報を収集(CredEnumerate)
- 保護されたストレージから認証情報を収集(PStoreCreateInstance)
マルウェアは、列挙されたウィンドウ上の以下の文字列を確認し、確認された場合、スリープします。
- ollydbg
- W32Dasm
- Wireshark
- SoftICE
- Process Explorer
- Process Monitor
- Process Hacker
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- From: Userinit = "%System%\userinit.exe,%User Temp%\leassap.exe,"
To: Userinit = "%System%\userinit.exe,"
- From: Userinit = "%System%\userinit.exe,%User Temp%\leassap.exe,"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\20140805.doc
- %All Users Profile%\Start Menu\Programs\Startup\FlashUtil_ActiveX.lnk
- %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\FlashUtil_ActiveX.lnk
- %User Startup%\FlashUtil_ActiveX.lnk
- %Application Data%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\FlashUtil_ActiveX.lnk
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PROXY.APS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_PROXY.APS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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