解析者: Pearl Charlaine Espejo   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 50,688 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2017年1月19日
ペイロード ファイルの作成, プロセスの強制終了, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • msiexec.exe
  • svchost.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • gfmnhbggggggggsgsegreg

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • created msiexec.exe
  • created svchost.exe

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Copy, move, rename, delete files
  • Create directories
  • Create files
  • Enumerate files
  • Execute files
  • Get drive information
  • Get file information
  • Open and modify files
  • Log keystrokes and active window
  • Enumerate TCP and UDP connections
  • Enumerate network resources
  • Set TCP connection state
  • Lock workstation
  • Log off user
  • Restart/Reboot/Shutdown system
  • Display a message box
  • Perfrom port mapping
  • Enumerate processes
  • Get process information
  • Terminate processes
  • Enumerate registry keys
  • Create registry keys
  • Delete registry keys
  • Copy registry keys
  • Enumerate registry entries
  • Modify registry entries
  • Delete registry values
  • Screen capture
  • Delete services
  • Enumerate services
  • Get service information
  • Modify services
  • Start services
  • Perform remote shell
  • Host Telnet server
  • Connect to a database server and execute SQL statement

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • musicjj.{BLOCKED}x.com:80
  • musicjj.{BLOCKED}x.com:53

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のファイルが必要になります。

  • {Malware Path}\NisSrv.exe <- non-malicious, used by the malware to load the malicious dll
  • {Malware Path}\MicrosoftServer.rap <- configuration file, also detected as BKDR_PLUGX.T

マルウェアが実行するコマンドは以下のとおりです。

  • ファイルのコピー、移動、改称、削除
  • ディレクトリの作成
  • ファイルの作成
  • ファイルの列挙
  • ファイルの実行
  • ドライブ情報の取得
  • ファイル情報の取得
  • ファイルの開封および変更
  • キー入力操作情報とアクティブなウインドウの記録
  • TCPおよびUDP接続の列挙
  • ネットワークリソースの列挙
  • TCP接続の状態の設定
  • ワークステーションのロック
  • ユーザのログオフ
  • コンピュータの再起動、リブート、シャットダウン
  • メッセージボックスの表示
  • ポートマッピングの実行
  • プロセスの列挙
  • プロセス情報の取得
  • プロセスの終了
  • レジストリキーの列挙
  • レジストリキーの作成
  • レジストリキーの削除
  • レジストリキーのコピー
  • レジストリ値の列挙
  • レジストリ値の変更
  • レジストリ値の削除
  • スクリーンキャプチャ
  • サービスの削除
  • サービスの列挙
  • サービス情報の取得
  • サービスの変更
  • サービスの開始
  • リモートシェルの実行
  • Telnetサーバのホスト
  • データベースサーバへの接続とSQLステートメントの実行

マルウェアが自身の不正活動を実行するために必要な以下のファイルは、不正なDLLファイルを読み込むために利用されます。

  • {Malware Path}\NisSrv.exe

マルウェアが自身の不正活動を実行するために必要な以下のファイルは、暗号化された不正な環境設定ファイルで「BKDR_PLUGX.T」として検出されます。

  • {Malware Path}\MicrosoftServer.rap

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.192.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年1月31日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.193.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年2月1日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「BKDR_PLUGX.T」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_PLUGX.T」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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