更新者 : Jimelle Monteser

 別名:

Backdoor:Win32/Plugx.A (Microsoft), Backdoor.Korplug (Norton), Backdoor.Win32.Gulpix (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 240,674 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年2月20日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\SxS
  • %User Temp%\RarSFX0

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • DoInstPrepare

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • svchost.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UPS\Security

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UPS\Enum

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\FAST

HKEY_LOCAL_MACHINE\FAST

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_UPS

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_UPS\
0000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_UPS\
0000\Control

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\FAST
CLSID = "{random hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\FAST
CLSID = "{random hex values}"

マルウェアは、インストールの過程で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UPS
ImagePath = ""%System%\Nv.exe" 2000"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%System%\ups.exe"」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UPS
Type = "110"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"10"」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UPS
Start = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"3"」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UPS
ErrorControl = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"1"」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UPS
DisplayName = "ups"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"Uninterruptible Power Suply"」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UPS
ObjecName = "LocalSystem"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"NT AUTHORITY\LocalSevice"」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UPS
Description = "ups"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"Manages an uninterruptible power supply (UPS) connected to the computer"」となります。)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Copy, move, rename, delete files
  • Create directories
  • Create files
  • Enumerate files
  • Execute files
  • Get drive information
  • Get file information
  • Open and modify files
  • Log keystrokes and active window
  • Enumerate TCP and UDP connections
  • Enumerate network resources
  • Set TCP connection state
  • Lock workstation
  • Log off user
  • Restart/Reboot system
  • Display a message box
  • Perfrom port mapping
  • Enumerate processes
  • Get process information
  • Terminate processes
  • Enumerate registry keys
  • Create registry keys
  • Delete registry keys
  • Copy registry keys
  • Enumerate registry entries
  • Modify registry entries
  • Delete registry values
  • Screen capture
  • Delete services
  • Enumerate services
  • Get service information
  • Modify services
  • Start services
  • Perform remote shell
  • Connect to a database server and execute SQL statement
  • Host Telnet server

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • fuckchina.{BLOCKED}b.com
  • wmi.{BLOCKED}1.us

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\RarSFX0\Nv.mp3
  • %User Temp%\RarSFX0\NvSmartMax.dll - also detected as BKDR_PLUGX.CA
  • %User Temp%\RarSFX0\Nv.exe
  • %System%\Nv.mp3 - (hidden)
  • %System%\NvSmartMax.dll - (hidden) also detected as BKDR_PLUGX.CA
  • %System%\Nv.exe - (hidden)

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

情報漏えい

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -k

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 10.617.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年2月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UPS
    • Security
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UPS
    • Enum
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • FAST
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE
    • FAST
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root
    • LEGACY_UPS

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

RESTORE
  • 「レジストリエディタ」を閉じます。
  • 手順 5

    変更されたレジストリ値を修正します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UPS
      • From: ImagePath = ""%System%\Nv.exe" 2000"
        To: ImagePath = "%System%\ups.exe"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UPS
      • From: Type = "110"
        To: Type = "10"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UPS
      • From: Start = "2"
        To: Start = "3"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UPS
      • From: ErrorControl = "0"
        To: ErrorControl = "1"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UPS
      • From: DisplayName = "ups"
        To: DisplayName = "Uninterruptible Power Suply"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UPS
      • From: ObjecName = "LocalSystem"
        To: ObjecName = "NT AUTHORITY\LocalSevice"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UPS
      • From: Description = "ups"
        To: Description = "Manages an uninterruptible power supply (UPS) connected to the computer"

    手順 6

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %User Temp%\RarSFX0
    • %All Users Profile%\SxS

    手順 7

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %System%\Nv.mp3
    • %System%\Nv.exe

    手順 8

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PLUGX.CA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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