解析者: Alvin Bacani   

 別名:

Backdoor:Win32/Plimus.2_1 (Microsoft); Backdoor.Win32.Plimus.21 (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 475,965 bytes
メモリ常駐 はい
発見日 2013年10月8日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • http://takmabyc.w.{BLOCKED}a.pl/Mario3D.exe

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %System%\BEKA.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %system%\start15.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{Blank} = %System%\BEKA.exe

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Except\Data\15
Icon = "{Encrypted Data}"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Gather System Information
  • List Running Processes
  • Terminate Processes
  • Logout of Windows
  • Perform system reboot
  • Perform system shutdown
  • Capture screen
  • Open / Execute files/URLs
  • Launch command shell
  • Open Telnet
  • Capture Keystrokes
  • Steal email addresses from outlook
  • List Disk and Files
  • Delete Files / Folders
  • Setup FTP Server
  • Upload / Download files

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://appmsg.{BLOCKED}du.pl/appsvc/appmsg4.asp?

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.406.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年11月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.407.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年11月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

メモリ上で実行されているプロセスを終了します。

[ 詳細 ]

註:検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。  
  • %System%\BEKA.exe

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {Blank} = %System%\BEKA.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Except\Data\15
    • Icon = "{Encrypted Data}"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\BEKA.exe
  • %System%\start15.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_PLIMUS.M」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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