解析者: Byron Jon Gelera   

 別名:

Trojan:Win32/Neurevt.AB (Microsoft); Trojan.Betabot.3 (DrWeb); Trojan.Win32.Neurevt.zcd (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    Backdoor

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 619,696 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年3月23日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\iexplore\{random}.exe → for Windows XP
  • %All Users Profile%\iexplore\{random}.exe" → for Windows Vista and Above

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\My Documents\My Videos\Desktop.ini → for Windows XP
  • %Program Files%\Common Files\iexplore\Desktop.ini → for Windows XP
  • %All Users Profile%\iexplore\Desktop.ini → for Windows Vista and Above

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • explorer.exe

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • created explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
iexplore = %Program Files%\Common Files\iexplore\(random}.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
iexplore = %All Users Profile%\iexplore\(random}.exe

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
iexplore = %Program Files%\Common Files\iexplore\(random}.exe

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
iexplore = %All Users Profile%\iexplore\(random}.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Win7zip

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Win7zip
Uuid = "{hex value}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
{dropped copy name}.exe
DisableExceptionChainValidation = ""

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Windows%\explorer.exe = "%Windows%\explorer.exe:*:Enabled"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute files
  • Perform Slowloris flooding
  • Execute shell commands
  • Copy itself in removable drives
  • Open a URL
  • Uninstall/Update itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}etcebu.com/jm/order.php

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Hardware Information (Power Status, Processor)
  • Operating system version
  • Information on Installed FTP software
  • Java version
  • .NET version
  • Remote Desktop records
  • Installed messaging software (Skype)
  • Installed anti-malware products (Symantec, AVG, Avira, ESET, McAfee, Trend Micro, Avast, Microsoft Security Client, Bitdefender, BullGuard, Rising, Arcabit, Webroot, Emsisoft, F-Secure, Panda and etc.)
  • Installed browser
  • Installed software (Minecraft, Runescape, League of Legends, VMWare, Visual Studio, Blizzard Entertainment, Valve, .Net Framework, Java, Steam, SysInternals tools, mIRC, Hex-Rays, Immunity Inc., CodeBlocks, 7-Zip, PrestoSoft, Nmap, Perl, Visual Studio and Wireshark)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://update.microsoft.com
  • http://microsoft.com
  • http://windowsupdate.microsoft.com

マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.310.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年3月31日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.311.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年4月1日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Win7zip

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • iexplore = %Program Files%\Common Files\iexplore\(random}.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • iexplore = %All Users Profile%\iexplore\(random}.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • iexplore = %Program Files%\Common Files\iexplore\(random}.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • iexplore = %All Users Profile%\iexplore\(random}.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\{dropped copy name}.exe
    • DisableExceptionChainValidation = ""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %Windows%\explorer.exe = "%Windows%\explorer.exe:*:Enabled"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Profile%\My Documents\My Videos\Desktop.ini → for Windows XP
  • %Program Files%\Common Files\iexplore\Desktop.ini → for Windows XP
  • %All Users Profile%\iexplore\Desktop.ini → for Windows Vista and Above

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_NEUREVT.ER」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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