解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

Trojan:Win32/Neurevt.A(Microsoft), Trojan.Win32.Neurevt(Ikarus), a variant of Win32/Neurevt.A trojan(Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 225,792 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年4月8日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Program Files%\Common Files\Flash Update Client.{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D}\{random file name}.exe

(註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • wuauclt.exe

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • created wuauclt.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run
Flash Update Client = "%Program Files%\Common Files\Flash Update Client.{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D}\{random file name}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Flash Update Client = "%Program Files%\Common Files\Flash Update Client.{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D}\{random file name}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Flash Update Client = "%Program Files%\Common Files\Flash Update Client.{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D}\{random file name}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CLSID}

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CLSID}\
0BAC02C7

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\TaskManager

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\TaskManager
Task Service ID = "{hex value}"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\JavaSoft\
Java Update\Policy
EnableJavaUpdate = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute files
  • Perform Slowloris flooding
  • Execute shell commands
  • Copy itself in removable drives
  • Open a URL
  • Uninstall/Update itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}tingprotection.info/icool/order.php

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Hardware information
  • Installed FTP software (CoreFTP, FileZilla, Flash FXP, FTP Commander, PuTTy, Smart FTP, WinSCP)
  • Java version
  • .NET version
  • Installed messaging software (Skype)
  • Installed anti-malware products
  • Installed browser
  • Operating system version
  • Installed software (Sysinternals, mIRC, Hex-Rays, Immunity Inc, CodeBlocks, 7-Zip, PrestoSoft, Nmap, Perl)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.714.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年4月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.715.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年4月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {CLSID}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion
    • TaskManager

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer\Run
    • Flash Update Client = "%Program Files%\Common Files\Flash Update Client.{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D}\{random file name}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Flash Update Client = "%Program Files%\Common Files\Flash Update Client.{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D}\{random file name}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Flash Update Client = "%Program Files%\Common Files\Flash Update Client.{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D}\{random file name}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\1
    • 2500 = "3"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\2
    • 2500 = "3"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\3
    • 2500 = "3"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\4
    • 2500 = "3"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\{application}
    • Debugger = "{random characters}.exe"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: ShowSuperHidden = "0"
      To: ShowSuperHidden = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\JavaSoft\Java Update\Policy
    • From: EnableJavaUpdate = "0"
      To: EnableJavaUpdate = 1

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_NEUREVT.AA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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