BKDR_MAKADOCS.JG
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、Windows 8のユーザを対象とします。マルウェアは、検出を避けるために、自身のコマンド&コントロール(C&C)との通信に「Google ドキュメント」を利用します。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
マルウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- G46A33F21110
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Terminate itself
- Download and execute files
- Change IP
- Open command line
情報漏えい
マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。
- Current folder path
- Domain admin
- Domain name
- GUID
- Host name
- Local admin
- OS build version
- User name
- Windows base version
- Windows version
その他
マルウェアは、検出を避けるために、自身のプロキシサーバとして以下のWebサイトを利用します。そして、自身のコマンド&コントロール(C&C)サーバに接続します。
- https://docs.google.com
マルウェアは、以下のコマンドを実行します。
- 自身の終了
- ファイルのダウンロードおよび実行
- IPアドレスの変更
- コマンドラインを開く
マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。
- マルウェアが存在する場所のフォルダのパス
- ドメイン管理者
- ドメイン名
- GUID
- ホスト名
- ローカルPCの管理者
- オペレーティングシステム(OS)のビルドのバージョン
- ユーザ名
- WindowsBaseのバージョン
- Windowsのバージョン
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_MAKADOCS.JG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください