更新者 : Jaime Benigno Reyes

 別名:

Backdoor:Win32/Hesetox.A (Microsoft), Trojan-Spy.Win32.Vskim.b (Kaspersky), Infostealer.Vskim (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
ファイル圧縮 UPX
メモリ常駐 はい
発見日 2014年1月21日
ペイロード 情報収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\svchost.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Heistenberg2337

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
PCI Compliant SCard = "%Application Data%\svchost.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Application Data%\svchost.exe = "%Application Data%\svchost.exe:*:Enabled:svchost"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • download and execute arbitrary files
  • update copy of main malware
  • send gathered data

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • www.{BLOCKED}minalworld.la/api/process.php?xy={random values}

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • operating system
  • computer name
  • card track data

その他

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行
  • メインとなるマルウェアのコピーの更新
  • 収集データの送信

マルウェアが収集する情報は以下のとおりです。

  • オペレーティングシステム(OS)
  • コンピュータ名
  • カードトラックデータ

マルウェアは、すべての実行中プロセスのメモリをスキャンし、カードトラックデータを取得します。

マルウェアは、以下のプロセスのスキャンをスキップします。

  • alg.exe
  • csrss.exe
  • ctfmon.exe
  • explorer.exe
  • lsass.exe
  • mscorsvw.exe
  • services.exe
  • smss.exe
  • spoolsv.exe
  • winlogon.exe
  • wscntfy.exe

マルウェアは、インターネット接続を確認します。接続がない場合、マルウェアは、"KARTOXA007"の名前を持つリムーバブルドライブの存在を確認し続けます。確認されると、マルウェアは、収集データを含む以下のファイルを作成します。

  • {removable drive letter}:\dmpz.log

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.554.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年1月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.555.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年1月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • PCI Compliant SCard = "%Application Data%\svchost.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %Application Data%\svchost.exe = "%Application Data%\svchost.exe:*:Enabled:svchost"

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_HESETOX.CC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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