別名:

Backdoor:Win32/Haxdoor.CN (Microsoft); BackDoor-BAC.gen.b (McAfee); Backdoor.Haxdoor.D (Symantec); Backdoor.Win32.Haxdoor.cg (Kaspersky); BehavesLike.Win32.Malware.ssc (mx-v) (Sunbelt); Backdoor.Generic.177779 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 51,987 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年10月4日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • mszx23.exe

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\01808300

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\VFILT

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Startup%\winupdt.exe
  • %Windows%\dt163.dt

(註: %User Startup%フォルダは、通常、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows 2000、XP、Server 2003の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup " です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\drct16

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Account Manager\Accounts

HKEY_CURRENT_USER\Identities\{8A24C031-62FE-4BF5-94F0-BFD4FBCD674B}\
SOFTWARE\Microsoft\Internet Account Manager\
Accounts

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Control
Impersonate = "[19537978053907595610]"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Control
StackSize = "3:10"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\drct16
DllName = "drct16.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\drct16
Startup = "MeMessager"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\drct16
Impersonate = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\drct16
Asynchronous = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\drct16
MaxWait = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Control\Session Manager\Memory Management
EnforceWriteProtection = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion
hws = "558"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DirectDraw\MostRecentApplication
Name = "mszx23.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「iexplore.exe」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DirectDraw\MostRecentApplication
ID = "f64f"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「41107b81」となります。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • i.a3d
  • fltr.a3d
  • tnfl.a3d
  • redir.a3d
  • drct16.dll
  • cz.dll
  • vdmt16.sys
  • hz.sys
  • winlow.sys
  • wz.sys
  • p2.ini
  • %Windows%\dt163.dt

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • VFILT
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify
    • drct16
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Internet Account Manager
    • Accounts
  • In HKEY_CURRENT_USER\Identities\{8A24C031-62FE-4BF5-94F0-BFD4FBCD674B}\SOFTWARE\Microsoft\Internet Account Manager
    • Accounts

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control
    • Impersonate = "[19537978053907595610]"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control
    • StackSize = "3:10"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\drct16
    • DllName = "drct16.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\drct16
    • Startup = "MeMessager"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\drct16
    • Impersonate = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\drct16
    • Asynchronous = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\drct16
    • MaxWait = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\Session Manager\Memory Management
    • EnforceWriteProtection = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion
    • hws = "558"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DirectDraw\MostRecentApplication
    • From: Name = "mszx23.exe"
      To: Name = ""iexplore.exe""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DirectDraw\MostRecentApplication
    • From: ID = "f64f"
      To: ID = ""41107b81""

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • i.a3d
  • fltr.a3d
  • tnfl.a3d
  • redir.a3d
  • drct16.dll
  • cz.dll
  • vdmt16.sys
  • hz.sys
  • winlow.sys
  • wz.sys
  • p2.ini
  • %Windows%\dt163.dt

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\01808300

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_HAXDOOR.CC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %User Startup%\winupdt.exe
  • %Windows%\dt163.dt


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