解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、他のファイルを作成する機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2003年3月9日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

作成活動

マルウェアは、他のファイルを作成する機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、以下の3つのコンポーネントで構成されています。

  • Pipecmdsrv.exe - 感染コンピュータにインストールされ、不正リモートユーザからのコマンドを実行する
  • Pipecmd.exe - マルウェアをインストールし、リモートコンピュータへ接続する
  • Ntcmd.exe - リモートコンピュータ上で使用される不正リモートユーザのインターフェース

サーバーコンポーネント

サーバーコンポーネントは、不正リモートユーザによって "Pipecmdsrv.exe" として<Windowsシステムフォルダ>にインストールされます。このサービス名は、"PipeCmdSrv" です。

"Pipecmdsrv.exe" は、インストールされると、以下のレジストリキーを作成します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Enum\Root\LEGACY_PIPECMDSRV

サービス "PipeCmdSrv" が起動すると、以下の名前のパイプを作成します。

  • \\.\pipe\PipeCmd_communication
  • \\.\pipe\PipeCmd_stdin%s%d
  • \\.\pipe\PipeCmd_stdout%s%d
  • \\.\pipe\PipeCmd_stderr%s%d

不正リモートユーザは上記で作成したパイプを利用して感染コンピュータに接続し、以下の項目を含むコマンドを実行します。

  • 他のバックドア型マルウェアといったファイルを感染コンピュータ上でアップロードする
  • 遠隔でファイルを実行する
  • 感染コンピュータ上のデータおよびファイルの読み込み

サーバは、「dir c:\*.*」といったコマンドを受信します。またコマンド実行のためにコマンドシェル「cmd.exe」を感染コンピュータに転送します。

クライアントコンポーネント

マルウェアのクライアントコンポーネントは、以下の2つのファイルで構成されています。

  • ntcmd.exe - コマンドを入力するための不正リモートユーザのインターフェース
  • pipecmd.exe - 感染コンピュータに接続し、不正リモートユーザのコマンドを送信する。不正リモートユーザがインターフェース "ntcmd.exe" に入力したすべてのコマンドは、"pipecmd.exe" に転送される

以下のパラメータは感染コンピュータと接続を確立するために必要となります。

  • IPアドレス
  • ユーザ名
  • パスワード
  • コマンド

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 1.479.24
初回 VSAPI パターンリリース日 2003年3月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 1.480.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2003年3月9日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

セーフモードでの再起動後、以下のレジストリキーを削除してください。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Enum\Root
    • LEGACY_PIPECMDSRV

手順 3

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_FLUXAY.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください