解析者: Wilbert Vidal   

 別名:

Riskware/RemoteAdmin_Ammyy (Fortinet); a variant of Win32/RemoteAdmin.Ammyy.H potentially unsafe (ESET-NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

これは、スパムメール送信活動を実行するボットネット「NECURS」に関連したマルウェアです。トレンドマイクロは、2018年6月、IQYファイルを悪用する手法を採用したNECURSの活動を確認しました。IQYファイルによって引き出されるデータには、ExcelのDDE機能を利用し、PowerShellコマンドを実行できるスクリプトが含まれています。

このマルウェアは、上記のPowerShellスクリプトによってダウンロードされるダウンローダによって、さらにダウンロードされる暗号化されたコンポーネントで、バックドア機能を備えています。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 667,104 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年6月8日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKLM\SYSTEM\ControlSet001\
services
netsxuid = 53576297

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • File Manager
  • View Screen
  • Remote Control
  • Audio Chat
  • RDP Sessions
  • Service - Install/Start/Stop/Remove
  • Disable desktop background
  • Disable desktop composition
  • Disable visual effects
  • Show tooltip - mouse cursor blinking cause

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.86.140

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Victim ID
  • OS
  • Privilege
  • Username
  • Computer name
  • Antivirus product name obtained via WMI query
  • 1 if a usable smart-card is inserted into a reader, 0 otherwise
  • Malware build time

その他

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -service
  • -dosas

<補足>
情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • 被害者ID
  • オペレーティングシステム(OS)
  • 権限
  • ユーザ名
  • コンピュータ名
  • WMIクエリで取得したセキュリティ対策製品名
  • 使用可能なスマートカードがリーダーに挿入されている場合は1、そうでない場合は0
  • マルウェアのビルド時間

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.308.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年6月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.309.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年6月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services
    • netsxuid = 53576297

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_FLAWEDAMMYY.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください