解析者: Jaime Benigno Reyes   

 別名:

Mal/Emogen-Y (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 36,352 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年8月4日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, システム情報の収集, プロセスの強制終了

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %User Temp%\~numk217{random number}.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download end execute arbitrary files
  • Perform remote shell commands
  • Start and terminate processes and threads
  • Enumerate files
  • Get operating system configuration, security information, product ID, and hardware properties, such as RAM, disk space, and network cards
  • Delete NTLDR
  • Shut down the computer

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.87.26:443/b?P={generated value}
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.4.78:443/b?P={generated value}

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://blogs.{BLOCKED}o.co.jp/sukuzi2012008/9695716.html
  • http://blogs.{BLOCKED}o.co.jp/komatsu20120809/37508778.html

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\index~k{random number}.htm - contains the address of the C&C server

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer name
  • Drive type
  • Operating system and version
  • Language

その他

マルウェアが実行する不正リモートユーザからのコマンドは以下のとおりです。

  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行
  • リモートシェルコマンドの実行
  • プロセスおよびスレッドの開始および終了
  • ファイルの列挙
  • オペレーティングシステム(OS)の設定およびセキュリティ情報、製品ID、RAMおよびディスク領域、ネットワークカード等のハードウェアのプロパティの取得
  • NTLDRの削除
  • コンピュータのシャットダウン

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。このファイル名には、C&Cサーバのアドレスが含まれています。

  • %User Temp%\index~k{random number}.htm

マルウェアは、収集する情報は以下のとおりです。

  • コンピュータ名
  • ドライブの種類
  • オペレーティングシステム(OS)およびバージョン
  • 言語

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「BKDR_EMOGEN.YHB」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\index~k{random number}.htm - contains the address of the C&C server
  • %User Temp%\~numk217{random number}.tmp

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_EMOGEN.YHB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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