解析者: Rheniel Rhay Ramos   

 別名:

Trojan.Win32.Inject.aarom (Kaspersky); Suspicious.Cloud.2 (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 503,808 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年8月6日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード, プロセスの強制終了, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\{temp filename}.bat -> used to delete the malware and itself

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\24203

自動実行方法

マルウェアは、以下のサービスを開始します。

  • ServiceName = "swprv3"
    DisplayName = "Microsoft Software Shadow Copy Provider System Information"
    BinaryPathName = """C:\Program Files\internet explorer\pd7.exe"""

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\swprv3

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\swprv3
Type = 272

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\swprv3
Start = 2

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\swprv3
ErrorControl = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\swprv3
ImagePath = "%Program Files%\internet explorer\pd7.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\swprv3
DisplayName = "Microsoft Software Shadow Copy Provider System Information"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\swprv3
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\swprv3
Description = "???Manages software-based volume shadow copies taken by the Volume Shadow Copy service. If this service is stopped, software-based volume shadow copies cannot be managed. If this service is disabled, any services that explicitly depend on it will fail to start."

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Execute Powershell commands
  • Uninstall itself
  • Install PlugIn
  • Change Activity Time
  • Change download URL
  • Sleep
  • Gather System Information
  • Perform Remote Shell
  • Create or terminate processes
  • Upload, Download, or Execute Files
  • Enumerate all drives with corresponding drive types
  • Get sha1/md5 of file
  • Search, Move, or Delete files
  • Get File Information
  • Create, Change, or Delete Directory
  • Enumerate files and directories

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.204.100/0002/phptunnel.php?t0=00000956&t1=0&t2=c45d5aca&t3=0&t6=1000

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\internet explorer\pd7.exe

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • System Default Language ID
  • OS Version
  • Is administrator
  • Is 64-bit
  • Available Disk Space
  • User Name

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.722.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年10月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.723.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年10月16日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

セーフモードでの再起動後、以下のレジストリキーを削除してください。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • swprv3

手順 4

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
    • swprv3

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{temp filename}.bat
  • %Program Files%\internet explorer\pd7.exe

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_DASERF.NZV」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_DASERF.NZV」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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