BKDR_COBEACON.ZLFL-A
VirTool:Win32/Atosev.A(MICROSOFT),
Windows
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Add or modify an environment variable
- Alternate Parent Process
- Change file time
- Escalate privilege
- File System Commands
- Get Drives
- Inject Code into a process
- List Processes
- Manage Service
- Open a process
- Sleep
- Steal or Make token
- Terminate process
- Use and Purge Kerberos Tickets
- Create, Connect and Disconnect to named pipe
- Modify file
- Set Current Directory
- Write a binary file
- Search for string in a file
- Create Process
- Check Loopback address
- Find File
- Create a directory
- Delete a directory
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.225.68/z/msnbc2_live01@3121/manifest.f4m?hdcore=3.1&g={Encrypted Environment Information}
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- Malware Process ID
- Operating System Version
- IP address
- Computer name
- User name
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- マルウェアは、不正なWebサイトへの接続を隠蔽するために、以下のヘッダを作成します。
- https://{BLOCKED}prod-lh.akamaihd.net/z/msnbc2_live01@3121/manifest.f4m?hdcore=3.1&g={暗号化された環境情報}
<補足>
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- 環境変数を追加または変更する
- 親プロセスを変更する
- ファイルタイムを変更する
- 権限昇格
- ファイルシステムコマンドの実行
- ドライブの列挙
- プロセスにコードを挿入する
- プロセスの一覧表示
- サービスの管理
- プロセスを開く
- スリープする
- トークンの窃取または作成
- プロセスを終了する
- Kerberosチケットの使用およびパージ
- 名前が付けられたパイプを作成し、接続および切断する
- ファイルの変更
- 現在のディレクトリを設定する
- バイナリファイルを記述する
- ファイル内の文字列を検索する
- プロセスの作成
- ループバックアドレスの確認
- ファイルの検索
- ディレクトリの作成
- ディレクトリの削除
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.225.68/z/msnbc2_live01@3121/manifest.f4m?hdcore=3.1&g={暗号化された環境情報}
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- マルウェアのプロセスID
- オペレーティングシステム(OS)のバージョン
- IPアドレス
- コンピュータ名
- ユーザ名
対応方法
手順 1
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 2
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
「BKDR_COBEACON.ZLFL-A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_COBEACON.ZLFL-A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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