BKDR_CHCHES.DQJ
Windows
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- svchost.exe
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- 7585489b515e3f7e
マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。
- created svchost.exe
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Execute Arbitrary Code(s) received from the C&C
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- lennon.{BLOCKED}r.com:443
- zebra.{BLOCKED}oud.com:443
その他
マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のファイルが必要になります。
- {Malware path}\qrtfix.bin <- initial encrypted shell code
マルウェアは、 C&Cサーバから受信した任意のコードを実行します。
マルウェアが自身の不正活動を実行するため必要な以下のファイルは、当初暗号化されていたシェルコードです。
- {Malware path}\qrtfix.bin
マルウェアは、特定のコンピュータの特定のレジストリ値およびアカウントSIDをクエリして、暗号化された自身のシェルコード(ペイロード)を検索して、読み込み、復号して、実行します。
マルウェアは以下の情報を窃取して自身のサーバへ送信します。
- ホスト名
- アカウントSID
- コンピュータのTempパス
- Kernel32.dllファイルのバージョン
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_CHCHES.DQJ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
手順 5
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_CHCHES.DQJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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