解析者: Jimelle Monteser   

 別名:

Trojan-Dropper.Win32.Injector (Ikarus), a variant of Win32/TrojanDownloader.Agent.RVK trojan (NOD32), Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt), TrojanDropper.Injector (VBA32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 89,600 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年9月23日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • BKDR_BLYPT.A

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %Application Data%\Microsoft\Crypto - hidden
  • %Application Data%\Microsoft\Crypto\RSA - hidden

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
CryptoUpdate = "rundll32.exe %Application Data%\Microsoft\Crypto\NTCRYPT{variable}.tpl, Crypt"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
SystemCertificates\CA\Certificates\
5A82739996ED9EBA18F1BBCDCCA62D2C1D670C

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
SystemCertificates\CA\Certificates\
5A82739996ED9EBA18F1BBCDCCA62D2C1D670C
Blob = "{Encrypted configuration data}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
SystemCertificates\CA\Certificates\
5A82739996ED9EBA18F1BBCDCCA62D2C1D670C
Blob02 = "{hex values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
SystemCertificates\CA\Certificates\
5A82739996ED9EBA18F1BBCDCCA62D2C1D670C
Blob05 = "{hex values}"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and Execute Files
  • Get System Information (OS Platform, Processor type and architecture)

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.162.47
  • {BLOCKED}.162.45
  • {BLOCKED}.181.50

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.296.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年9月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.297.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年9月24日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

「BKDR_BLYPT.SM」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。

手順 4

「BKDR_BLYPT.SM」を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • RunOnce
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\SystemCertificates\CA\Certificates
    • 5A82739996ED9EBA18F1BBCDCCA62D2C1D670C

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • Application Data%\Microsoft\Crypto

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_BLYPT.SM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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