解析者: Sabrina Lei Sioting   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、感染したコンピュータの「マスター・ブート・レコード(MBR)」に感染します。

  詳細

使用ポート TCP port 8080 (HTTP Alternate)
ファイルサイズ 24,576 bytes
メモリ常駐 はい
発見日 2012年6月25日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動, ファイルの削除, コンピュータのシャットダウン, コンピュータの再起動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\Memory Management
ClearPageFileAtShutdown = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

ファイル感染

マルウェアは、感染したコンピュータのMBRに感染して、以下の活動を実行します。

  • Display black screen and fail to boot

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開き、リモートコマンドを待機します。

  • 8080
  • 110

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.197.122
  • {BLOCKED}.212.242
  • {BLOCKED}.232.62
  • {BLOCKED}.218.66
  • {BLOCKED}.62.11

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.216.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年6月26日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Master Boot Record(MBR)を修復します。

Master Boot Record(MBR)の修復:

  1. Windows のインストールCDを使用して、コンピュータを再起動します。
  2. [セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押します。
    註: Windows2000 の場合、Rキーを入力後 C キーを入力し、[修復オプション]から[回復コンソール]を選択します。)
  3. 修復する Windows がインストールされているドライブを選択します(通常は "1" を選択します)。.
  4. 管理者のパスワードを入力し、Enter キーを押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずに Enter キーを押します。
  5. コマンドプロンプトに、上記で確認したマルウェアが検出されたドライブ名を入力します。
  6. 以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
    fixmbr <感染したドライブ>
    ※"FIXMBR" と "<感染したドライブ>" の間に半角スペースを入れてください。
    ※"<感染したドライブ>" とは、このマルウェアが感染したブータブル・ドライブのことです。ドライブが特定できない場合、プライマリ・ブート・ドライブにあるマスター・ブート・レコードが上書きされている可能性があります。
  7. コマンドプロンプトに EXIT と入力し、コンピュータを再起動してください。

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management
    • From: ClearPageFileAtShutdown = "1"
      To: ClearPageFileAtShutdown = 0

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_BASUT.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の削除されたファイルをバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみに修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

Please take note of the technical details.


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