解析者: Adrian Cofreros   

 プラットフォーム:

Windows XP (64-bit), Windows Vista (64-bit), Windows 7 (64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 124,917 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2013年9月21日
ペイロード 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、リモートサイトから以下の不正プログラムによりダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • BKDR_BLYPT.A

インストール

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
CryptoUpdate = ""%SystemRoot%\system32\rundll32.exe "{malware file name and path}",Crypt"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Updates the dll binary file
  • Receives and executes arbitrary code
  • Updates C&C configuration the following registry key:
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\SystemCertificates\CA\Certificates\5A82739996ED9EBA18F1BBCDCCA62D2C1D670C

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • Native System Information

その他

このマルウェアのコンポーネントは、まずコマンド&コントロール(C&C)の初期状態のリストを提供します。

マルウェアは、以下のフォーマットを用いて自身のC&Cサーバにインストールの状況を報告します。

GET /index.aspx?info=<定義されたステータスのキーワード>

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • DLLバイナリファイルの更新
  • 任意のコードの受信および実行
  • 以下のレジストリキーにおけるC&Cの環境設定の更新
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\SystemCertificates\CA\Certificates\5A82739996ED9EBA18F1BBCDCCA62D2C1D670C

マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • コンピュータのシステム情報

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.290.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年9月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.291.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年9月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR64_BLYPT.B」を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • CryptoUpdate = ""%SystemRoot%\system32\rundll32.exe "{malware file name and path}",Crypt"

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR64_BLYPT.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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