解析者: Raymart Christian Yambot   

 別名:

Win32:Agent-BDKJ [Drp] (AVAST)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 660,480 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2023年4月25日
ペイロード システム情報の収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Connect and disconnect to a named pipe
  • Escalate privileges
  • Execute arbitrary commands
  • Impersonate tokens
  • Inject code into processes
  • Manage directories (Create, Remove, Set Directory)
  • Manage files (List, Create, Delete, Modify, Rename, Copy)
  • Manage processes (List, Create, Terminate)
  • List Drive Information
  • Use/purge Kerberos tickets

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}g-f12b.azuer.workers.dev/feedback/js/help/prod/service/lazy.min.js
  • http://{BLOCKED}g-f12b.azuer.workers.dev/we/s/h36B915845CCD42D1_App_Scripts/jquery.signalR2.1.1.min.js

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Username
  • Computer name
  • Operating System Version
  • Executable used to load the sample

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

マルウェアは、以下を実行します。

  • This sample needs to be located in the %windows%\assembly directory and have a file name of 'mscorsvc.dll' to execute properly.
  • It is loaded by normal file Mscorsvw.exe which is acomponent of Windows, and is otherwise known as the .NET Framework Optimization Service.
  • It requires to be executed as a service.

<補足>
バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • 名前付きパイプへの接続および切断
  • 権限の昇格
  • 任意のコマンドの実行
  • トークンの偽装
  • プロセスにコードの注入
  • ディレクトリの管理(作成、削除、ディレクトリの設定)
  • ファイルの管理(一覧表示、作成、削除、改ざん、名前変更、コピー)
  • プロセスの管理(一覧表示、作成、終了)
  • ドライブ情報の一覧表示
  • Kerberosチケットの使用/削除

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • ユーザ名
  • コンピュータ名
  • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
  • マルウェアの読み込みに用いられる実行ファイル

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

マルウェアは、以下を実行します。

  • マルウェアが意図した不正活動を実行するには、%windows%\assemblyディレクトリに配置され、ファイル名が「mscorsvc.dll」である必要があります。
  • マルウェアは、.NET Frameworkにおける最適化サービスとしても知られ、Windowsのコンポーネントであるノーマルファイル「Mscorsvw.exe」によって読み込まれます。
  • マルウェアは、サービスとして実行される必要があります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.470.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年7月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.471.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年7月17日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「Backdoor.Win64.COBEACON.ZCLG」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Win64.COBEACON.ZCLG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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