解析者: Warren Adam Sto. Tomas   

 別名:

ELF/Mirai.OX!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Linux

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

IoTマルウェア「Mirai」の亜種で「APEP」と呼ばれるこのマルウェアは、主に中国で利用されているWebアプリケーション開発フレームワーク「ThinkPHP」で遠隔からのコード実行(Remote Code Execution、RCE)が可能になる脆弱性を利用します。マルウェアは、Telnetを介して、工場出荷時の初期設定の認証情報を使用して侵入し、さらに、「Huawei HG532」ルータのRCE脆弱性「CVE-2017-17215」を利用して拡散します。感染したLinuxマシンはボットネットの一部となり、「分散型サービス拒否(distributed denial-of-service、DDoS)攻撃」に利用されます。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 58,512 bytes
メモリ常駐 なし
発見日 2018年12月17日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download a file
  • Performs various DDOS attacks
  • Execute shell commands
  • Uses default or easy-to-guess usernames and passwords to login to other devices

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • cnc.ar{BLOCKED}yz:4532
  • scan.ar{BLOCKED}z:4532

その他

マルウェアは以下を実行します。

  • マルウェアは、「Huawei HG532」ルータに影響を与える別のRCE脆弱性「CVE-2017-17215」を利用して他のデバイスに拡散します。
  • マルウェアは、以下の認証情報を使用して、他のデバイスへのログインを試みます。
    • 123456
    • 888888
    • 20150602
    • 1q2w3e4r5
    • 2011vsta
    • 3ep5w2u
    • admintelecom
    • bcpb+serial#
    • default
    • e8ehome
    • e8telnet
    • fliruser
    • guest
    • huigu309
    • juniper123
    • klv1234
    • linux
    • maintainer
    • Maxitaxi01
    • super
    • support
    • taZz@01
    • taZz@23495859
    • telecomadmin
    • telnetadmin
    • tsgoingon
    • vstarcam2015
    • Zte521
    • ZXDSL
  • マルウェアは、コマンドラインで実行されると以下の文字列を表示します。
    • CIA NIGGER
  • マルウェアは、以下のいずれかの条件を満たすプロセスを終了します。
    • 以下のいずれかのポートを使用するもの
      • 23
      • 8080
      • 81
      • 53413
    • プロセスのメモリには、ボットネットに関連する文字列が含まれています。

<補足>

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • ファイルのダウンロード
  • さまざまなDDoS攻撃の実行
  • シェルコマンドの実行
  • 初期設定の、または推測しやすいユーザ名とパスワードを使用して他のデバイスへのログイン

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.694.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年12月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.695.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年12月18日

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Linux.MIRAI.AS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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