ADW_TANGO
Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003

マルウェアタイプ:
アドウェア
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
アドウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
アドウェアは、ユーザのInternet Explorer(IE)のスタートページを特定のWebサイトに変更します。これにより、特定のマルウェアを含むWebサイトが表示され、感染コンピュータは、さらなる脅威にさらされる恐れがあります。
詳細
侵入方法
アドウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
- TROJ_DLOADR.TAN
自動実行方法
アドウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身を Browser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとアドウェアが自動実行されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects
{random CLSID} =
(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)
アドウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
{random CLSID}\\InprocServer32 = (default) = "%System%\{random filename}.dll"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)
他のシステム変更
アドウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Search Bar = "http://www.tangosearch.com/?useie5=1&q=" =
(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Use Custom Search URL = "1" =
(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Search Bar = "http://www.tangosearch.com/?useie5=1&q=" =
(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Use Custom Search URL = "1" =
(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Toolbar
{random CLSID} = "0" =
(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)
Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更
アドウェアは、ユーザのIEのスタートページを以下のWebサイトに変更します。
- http://{BLOCKED}angotoolbar.com
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
この「ADW_TANGO」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
- {random CLSID}
- {random CLSID}
- In HKEY_CURRENT_USER\Software
- IEBarProperties
- IEBarProperties
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer
- SearchScopes
- SearchScopes
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer
- SearchScopes
- SearchScopes
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects
- {random CLSID}
- {random CLSID}
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
- {random CLSID}
- {random CLSID}
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random CLSID}\InprocServer32
- (default) = %System%\{random filename}.dll
- (default) = %System%\{random filename}.dll
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
- Search Bar = http://www.tangosearch.com/?useie5=1&q= Use Custom Search URL = 1
- Search Bar = http://www.tangosearch.com/?useie5=1&q= Use Custom Search URL = 1
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
- Search Bar = http://www.tangosearch.com/?useie5=1&q= Use Custom Search URL = 1
- Search Bar = http://www.tangosearch.com/?useie5=1&q= Use Custom Search URL = 1
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Toolbar
- {random CLSID} = 0
- {random CLSID} = 0
手順 5
Internet Explorer(IE)のスタートページおよび検索ページの設定を修正します。
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ADW_TANGO」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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