WORM_SCUDY.SMA
TrojanDropper:Win32/Scudy.A (Microsoft); Generic Dropper.nt (McAfee); Hacktool.Rootkit (Symantec); Trojan.Win32.Scar.lzt (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Trojan:W32/Scar.O (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
ワーム
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System Root%\Config.Msi\5ce97.rbf.exe
- %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\DAO.exe
- %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\MSInfo\msinfo32.exe
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)
ワームは、以下のフォルダを作成します。
- %System Root%\Config.Msi
- %System Root%\S-1-9-85-0512001
- %System Root%\HELP
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
自動実行方法
ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
debugger = "%System Root%\Config.Msi\5ce97.rbf.exe"
他のシステム変更
ワームは、以下のファイルを削除します。
- %System Root%\S-1-9-85-0512001\dfb7ed52902637ed99232a5adf78384e6d8f3007_66f0677329a7b8c61cf274b27660 .exe
- %System Root%\S-1-9-85-0512001\msinfo32.exe
- %Windows%\SoftwareDistribution\DataStore\Logs\edbtmp.log
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)
ワームは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
ワームは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
999 = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
01 = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
02 = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
03 = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
04 = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
05 = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
06 = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
07 = "0"
ワームは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
HideFileExt = "1"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
SuperHidden = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Control\Lsa
forceguest = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\lanmanserver
Start = "2"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\lanmanworkstation
Start = "2"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
作成活動
ワームは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\dfb7ed52902637ed99232a5adf78384e6d8f3007_66f0677329a7b8c61cf274b27660 .exe
- %System%\Drivers\PCIDump.sys
- %System Root%\Config.Msi\ssss.wav
- %Windows%\security\database\db32.idx
- %System Root%\Config.Msi\yyyy.bmp
- %System Root%\HELP\939516032.wav
- %System Root%\HELP\939516032.JPG
- %System Root%\S-1-9-85-0512001\dfb7ed52902637ed99232a5adf78384e6d8f3007_66f0677329a7b8c61cf274b27660 .exe
- %System Root%\S-1-9-85-0512001\msinfo32.exe
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)
その他
ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- http://theworldnews.{BLOCKED}st5.com/online.php?{random characters}
- http://theworldnews.{BLOCKED}st5.com/en/us/defualt.aspx
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
- INTEL
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
- debugger = "%System Root%\Config.Msi\5ce97.rbf.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
- 999 = "1"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- ShowSuperHidden = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
- 01 = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
- 02 = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
- 03 = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
- 04 = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
- 05 = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
- 06 = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\INTEL
- 07 = "0"
手順 5
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: Hidden = "2"
To: Hidden = ""2""
- From: Hidden = "2"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: HideFileExt = "1"
To: HideFileExt = ""1""
- From: HideFileExt = "1"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- SuperHidden = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\Lsa
- From: forceguest = "0"
To: forceguest = ""1""
- From: forceguest = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\lanmanserver
- From: Start = "2"
To: Start = ""2""
- From: Start = "2"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\lanmanworkstation
- From: Start = "2"
To: Start = ""2""
- From: Start = "2"
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
- %System Root%\dfb7ed52902637ed99232a5adf78384e6d8f3007_66f0677329a7b8c61cf274b27660 .exe
- %System%\Drivers\PCIDump.sys
- %System Root%\Config.Msi\ssss.wav
- %Windows%\security\database\db32.idx
- %System Root%\Config.Msi\yyyy.bmp
- %System Root%\HELP\939516032.wav
- %System Root%\HELP\939516032.JPG
- %System Root%\S-1-9-85-0512001\dfb7ed52902637ed99232a5adf78384e6d8f3007_66f0677329a7b8c61cf274b27660 .exe
- %System Root%\S-1-9-85-0512001\msinfo32.exe
手順 7
以下のフォルダを検索し削除します。
- %System Root%\Config.Msi
- %System Root%\S-1-9-85-0512001
- %System Root%\HELP
手順 8
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_SCUDY.SMA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 9
以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- %System Root%\S-1-9-85-0512001\dfb7ed52902637ed99232a5adf78384e6d8f3007_66f0677329a7b8c61cf274b27660 .exe
- %System Root%\S-1-9-85-0512001\msinfo32.exe
- %Windows%\SoftwareDistribution\DataStore\Logs\edbtmp.log
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