解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動, 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。 ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、ランダムにポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータに接続できるようにします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でのコマンド実行が可能となります。 ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

ワームは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 232,451 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年7月9日
ペイロード ファイルの作成, システムセキュリティへの感染活動, 情報収集

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-{random}\MsMxEng.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-{random}
  • {removable drive}:\webguard

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下のプロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

  • EXPLORER.EXE

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-{random}\MsMxEng.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • webguard

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • webguard\webguard32.exe

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

{garbage code}
[autorun
{garbage code}
open=webguard/webguard32.exe
{garbage code}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{garbage code}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage code}
USEAUToplay=1
{garbage code}
shell\open\\command=webguard/webguard32.exe
{garbage code}
shell\\explore\command=webguard/webguard32.exe
{garbage code}

バックドア活動

ワームは、ランダムにポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータ上にアクセスするのを可能にします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でコマンドを実行します。

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Perform DDoS attacks
  • Download and execute files from a remote server
  • Spread via shared folders and P2P networks
  • Spread via MSN network
  • Perform port scanning

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}lmind.cn
  • {BLOCKED}iracypetition.com
  • {BLOCKED}eslounge.com

情報漏えい

ワームは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • System information
  • Mozilla Firefox account information
  • Protected Storage credentials

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 9.256.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年7月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.257.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年7月10日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_PALEVO.AKB」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-{random}/MsMxEng.exe"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-{random}
  • {Removable drive}:\webguard

手順 5

「WORM_PALEVO.AKB」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
{garbage code}
[autorun
{garbage code}
open=webguard/webguard32.exe
{garbage code}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{garbage code}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage code}
USEAUToplay=1
{garbage code}
shell\open\\command=webguard/webguard32.exe
{garbage code}
shell\\explore\command=webguard/webguard32.exe
{garbage code}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.AKB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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