解析者: Roland Marco Dela Paz   

 別名:

Microsoft : Worm:Win32/Soglueda.A; Kaspersky : Trojan-Spy.Win32.Agent.bhpj

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

ワームは、特定のアプリケーションのアイコンを用いて、検出および削除を避けます。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年11月27日

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\services.exe
  • %System%\{space}.cmd

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\winm.dll - also detected as WORM_KEYLOG.AJKW

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下のアプリケーションのファイルアイコンを使用します。

  • Microsoft Icon

ワームのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。

  • csrss.exe
  • winlogon.exe
  • explorer.exe

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe
@ = exefile 

HKEY_CLASSES_ROOT\exefile
@ = Aplicación

HKEY_CLASSES_ROOT\exefile \DefaultIcon
@ = shell32.dll,2

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
@ = " "

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
@ = " "

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • dllrun.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=.\dllrun c
shellexecute=.\dllrun c
action=Explorar
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,8
shell=usbmenu
shell\usbmenu\command=.\dllrun .\c
shell\usbmenu\icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,8
shell\usbmenu=Explorar

情報漏えい

ワームは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

情報収集

ワームは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • {BLOCKED}espinosa.com.ar

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\
    • .exe
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\
    • exefile

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • @ =
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • @ =

手順 5

「WORM_KEYLOG.AJKW 」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
open=.\dllrun c
shellexecute=.\dllrun c
action=Explorar
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,8
shell=usbmenu
shell\usbmenu\command=.\dllrun .\c
shell\usbmenu\icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,8
shell\usbmenu=Explorar

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_KEYLOG.AJKW 」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください