解析者: Erika Bianca Mendoza   
 更新者 : Michael Cabel

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、IRCサーバに接続します。

ワームは、特定のフラッド攻撃を用いて、感染コンピュータ上から「サービス拒否(DoS)攻撃」を実行します。

ワームは、特定の文字列を含むセキュリティ対策関連Webサイトが閲覧できないようにします。

  詳細

ファイルサイズ 114,688 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年8月17日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • {removable drive}\recycler.lnk

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • {removable drive}\RECYCLER

ワームは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • 1LSJuVlZPsaJ3FWT

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{Malware File Name} = {Malware Path and File Name}

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
;{Random String}
shellexecute={Malware Path and File Name}
;{Random String}
action=Open folder to view files
;{Random String}
useautoplay=1
;{Random String}
icon=shell32.dll,7
;{Random String}
shell\explore\command={Malware Path and File Name}
;{Random String}
shell\open\command={Malware Path and File Name}

ワームは、以下のインスタントメッセンジャ(IM)を用いて標的とする受信者に自身のコピーを送信します。

  • MSN
  • Pidgin
  • Windows Live Messenger

バックドア活動

ワームは、以下のいずれかのIRCサーバに接続します。

  • {BLOCKED}enial.com
  • {BLOCKED}ebsite.com
  • {BLOCKED}ctronix.com
  • {BLOCKED}s.com

Denial of Service(DoS)攻撃

ワームは、以下のフラッド攻撃を用いて、感染コンピュータ上からDoS攻撃を実行します。

  • Slowloris Flood
  • UDP Flood
  • SYN Flood

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://api.wipmania.com

ワームは、以下の文字列を含むセキュリティ対策関連Webサイトが閲覧できないようにします。

  • avast.
  • avira.
  • bitdefender.
  • bullguard.
  • clamav.
  • comodo.
  • emsisoft.
  • eset.
  • f-secure.
  • fortinet.
  • garyshood.
  • gdatasoftware.
  • heck.tc
  • iseclab.
  • jotti.
  • kaspersky.
  • lavasoft.
  • malwarebytes.
  • mcafee.
  • norman.
  • norton.
  • novirusthanks.
  • onecare.live.
  • onlinemalwarescanner.
  • pandasecurity.
  • precisesecurity.
  • sophos.
  • sunbeltsoftware.
  • symantec
  • threatexpert.
  • trendmicro.
  • virscan.
  • virus.
  • virusbuster.nprotect.
  • viruschief.
  • virustotal.
  • webroot.
  • avast.
  • avira.
  • bitdefender.
  • bullguard.
  • clamav.
  • comodo.
  • emsisoft.
  • eset.
  • f-secure.
  • fortinet.
  • garyshood.
  • gdatasoftware.
  • heck.tc
  • iseclab.
  • jotti.
  • kaspersky.
  • lavasoft.
  • malwarebytes.
  • mcafee.
  • norman.
  • norton.
  • novirusthanks.
  • onecare.live.
  • onlinemalwarescanner.
  • pandasecurity.
  • precisesecurity.
  • sophos.
  • sunbeltsoftware.
  • symantec
  • threatexpert.
  • trendmicro.
  • virscan.
  • virus.
  • virusbuster.nprotect.
  • viruschief.
  • virustotal.
  • webroot.

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.360.13
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年8月17日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_DORKBOT.P」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {Malware File Name} = {Malware Path and File Name}

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 {Removable Drive}\RECYCLER

手順 6

「WORM_DORKBOT.P」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
;{Random String}
shellexecute={Malware Path and File Name}
;{Random String}
action=Open folder to view files
;{Random String}
useautoplay=1
;{Random String}
icon=shell32.dll,7
;{Random String}
shell\explore\command={Malware Path and File Name}
;{Random String}
shell\open\command={Malware Path and File Name}

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
{Removable Drive}\recycler.lnk

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_DORKBOT.P」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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