解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

Trojan:Win32/Brambul.A(Microsoft), Email-Worm.Win32.Atak(Ikarus), Win32/Pepex.E worm(Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、特定のポートを開き、ネットワーク共有フォルダにアクセスします。

ワームは、バックドア活動の機能を備えていません。

ワームは、ダウンロードする機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 20,001 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年1月16日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %System%\lsasvc.exe - damaged file

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update = "{malware path and file name}"

感染活動

ワームは、以下のポートを開き、ネットワーク共有フォルダにアクセスします。

  • 445

ワームは、以下のファイル名を用いて、ネットワーク共有フォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\csrss.exe

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

バックドア活動

ワームは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

ワームは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

ワームは、以下の情報を収集します。

  • Windows OS version
  • Machine Names / IP Adresses of computers in the network
  • User names and passwords of network share accounts

情報の送信先

ワームは、収集した情報を以下のEメールアドレスに送信します。

  • {BLOCKED}001@gmail.com

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://gmail.com

ワームが収集する情報は以下のとおりです。

  • オペレーティングシステム(OS)の種類
  • コンピュータ名/ネットワーク内のコンピュータのIPアドレス
  • ネットワーク共有アカウントのユーザ名およびパスワード

ワームは、以下のパラメータを用いて作成されたファイルを実行します。

  • -i

ただし、作成された以下のファイルは、破損しています。

  • %System%\lsasvc.exe

ワームは、以下のレジストリ値をターゲットホストに追加し、ネットワーク共有を可能にします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wglmgr
ImagePath = "cmd.exe /c \net share admin$\"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wglmgr
DisplayName = "Windows Genuine Logon Manager"

ワームは、以下のレジストリ値を追加することにより、自身をターゲットホストへシステムサービスとして登録し、コンピュータが起動する度に自身を自動実行するようにします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wgudtr
ImagePath = "%Windows%\csrss.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wgudtr
DisplayName = "Microsoft Windows Genuine Updater"

ワームは、以下の無害なWebサイトにアクセスすることによりEメールを送信します。

  • gmail-smtp-in.l.google.com
  • 209.85.223.27
  • 209.85.210.24
  • 209.85.223.33

ワームは、パケットを作成することにより、以下のデータを含むEメールを作成します。

HELO google.com
MAIL FROM: <省略>03@yahoo.com
RCPT TO: <省略>001@gmail.com
DATA
From: Microsoft provider@microsoft.com
Subject: <ローカルIPアドレス>|<ホスト名>|<パスワード>または<ローカルIPアドレス>|
<Windows OSのバージョン>
QUIT

ワームは、以下のユーザ名およびパスワードを利用した「総当り攻撃」を用いて、ネットワーク共有にアクセスします。

ユーザ名:

  • administrator
  • db2admin

パスワード:

  • admin
  • angel
  • asdf
  • asdfg
  • asdfgh
  • BUMBLE
  • mail1
  • mail1234
  • mail
  • mail123
  • passwd
  • pass
  • password
  • root
  • test1234
  • web123
  • web1
  • web1234
  • web

ワームは、ランダムに生成したIPアドレスへのアクセスおよび445番ポートを用いたネットワーク間での感染活動を行います。

ワームは、ルートキット機能を備えていません。

ワームは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.276.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年9月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.277.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年9月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • wglmgr
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • wgudtr

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Update = "{malware path and file name}"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\lsasvc.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_BRAMBUL.FE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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