解析者: Noel Anthony Llimos   

 別名:

JS/Bondat.l (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザのInternet Explorer(IE)のスタートページを特定のWebサイトに変更します。これにより、特定のマルウェアを含むWebサイトが表示され、感染コンピュータは、さらなる脅威にさらされる恐れがあります。 ワームは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

  詳細

ファイルサイズ 31,369 bytes
タイプ JS
メモリ常駐 はい
発見日 2018年10月8日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %AppDataLocal%\Microsoft\Windows\{Random Numbers}
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Windows\explorer.exe

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "%AppDataLocal%\Microsoft\Windows\explorer.exe" "%AppDataLocal%\Microsoft\Windows\{Random Numbers}" //E:JScript //B

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
JSEFile\DefaultIcon
{Default} = "%System%\imageres.dll,-72"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
JSEFile
FriendlyTypeName = "@%SystemRoot%\System32\shell32.dll,-30596"

HKEY_USERS\{Computer SID}\JSEFile\
DefaultIcon
{Default} = "%SystemRoot%\System32\imageres.dll,-72"

HKEY_USERS\{Computer SID\JSEFile
FriendlyTypeName = "@%SystemRoot%\System32\shell32.dll,-30596"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Drive Letter}:\{Random File Name}.JPG.jse

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

ワームは、ユーザのIEのスタートページを以下のWebサイトに変更します。

  • https://www.go{BLOCKED}es/#output=sear{BLOCKED}nt=psy-ab&q=fiverdolly+31369

ワームは、IEのゾーン設定を変更します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.552.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年10月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.553.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年10月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Shell = "%AppDataLocal%\Microsoft\Windows\explorer.exe" "%AppDataLocal%\Microsoft\Windows\{Random Numbers}" //E:JScript //B

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\JSEFile\DefaultIcon
    • {Default} = "%System%\imageres.dll,-72"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\JSEFile
    • FriendlyTypeName = "@%SystemRoot%\System32\shell32.dll,-30596"
  • In HKEY_USERS\{Computer SID}\JSEFile\DefaultIcon
    • {Default} = "%SystemRoot%\System32\imageres.dll,-72"
  • In HKEY_USERS\{Computer SID\JSEFile
    • FriendlyTypeName = "@%SystemRoot%\System32\shell32.dll,-30596"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Windows\{Random Numbers}
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Windows\explorer.exe
  • {Drive Letter}:\{Random File Name}.JPG.jse

手順 7

Internet Explorer(IE)のスタートページおよび検索ページの設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 8

Internet Explorer(IE)のプライバシー設定の修正

[ 詳細 ]

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Worm.JS.BONDAT.AA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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