解析者: Mark Joseph Manahan   
 更新者 : Adrian Cofreros

 別名:

PWS:Win32/Zbot(Microsoft),Trojan-Spy.Win32.Zbot.tqgi(Kaspersky),Win32/Spy.Zbot.ABP(ESET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 282,750 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年10月22日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{random folder name}\{random file name 1}.exe
  • %System%\{random file name 2}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random} = "%Application Data%\{random folder name}\{random file name 1}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random} = "%Application Data%\{random folder name}\{random file name 1}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{random value}
DisplayName = "Security Center Server - {random value}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{random value}
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{random value}
Type = "10"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{random value}
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{random value}
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{random value}
ImagePath = "%System%\{random file name 2}.exe" -service "%Application Data%\{random folder name}\{random file name 1}.exe"

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\Tasks\Security Center Update - {value}.job

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SecurityCenterServer{random value}

HKEY_CURRENT_USER\Software\PRQzDA

HKEY_CURRENT_USER\Software\Pyychvalba

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\PRQzDA

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Pyychvalba

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Pyychvalba
License = "0x000001bc"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Pyychvalba
License = "0x000001bc"

スパイウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\SafeBoot

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}-vaper.su/b/opt/{value}
  • http://{BLOCKED}ervant.su/b/opt/{value}
  • http://{BLOCKED}s-pets.su/b/opt/{value}

スパイウェアは、以下へアクセスします。

  • www.google.com

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 11.213.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年10月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「TSPY_ZBOT.SMX1」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • SecurityCenterServer{random value}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • PRQzDA
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Pyychvalba
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
    • PRQzDA
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
    • Pyychvalba

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random} = "%Application Data%\{random folder name}\{random file name 1}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random} = "%Application Data%\{random folder name}\{random file name 1}.exe"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\Tasks\Security Center Update - {value}.job

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_ZBOT.SMX1」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control
    • SafeBoot


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