更新者 : Marfel Tiamzon

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。 ユーザが監視サイトのいずれかにアクセスすると、スパイウェアは、キー入力操作情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 145,920 b bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年8月17日

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{random1}\{random}.exe
  • %Application Data%\{random2}\{random}.tyx

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{random1}
  • %Application Data%\{random2}

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{B4ADB095-8B02-142A-552B-ECC7C5E17B78} = %Application Data%\{random1}\{random}.exe

情報漏えい

スパイウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。

ユーザが監視サイトのいずれかにアクセスすると、スパイウェアは、キー入力操作情報を収集します。

なお、このファイルの内容である監視Webサイトのリストは、常時変更されます。

その他

このスパイウェアのコードから、スパイウェアは、以下の機能を備えています。

  • It attempts to retrieve information from the following list of banks/financial institutions:
  • Banca Intesa
  • Gruppo Carige
  • IW Bank
  • Iside
  • Microsoft
  • Myspace
  • OSPM
  • Odnoklassniki
  • PosteItaliane
  • Qui UBI
  • Santander
  • Scrigno
  • Secservizi
  • Vkontakte

ハッシュ値情報

スパイウェアは、以下のMD5ハッシュ値を含んでいます。

  • 0a1d17c4fd04d2e6d8da5e9bb85a85ad

スパイウェアは、以下のSHA1ハッシュ値を含んでいます

  • aa3bb75f5055d49a849cc0f8821b9960b0804efb

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアはルートキット機能を利用するため、通常モードまたはセーフモード下での検出および削除手順では、マルウェアを完全に削除することができない場合があります。そのため、以下の方法で Windows の回復コンソールを使用し、マルウェアを削除してください。

  1. Windows のインストールCDを使用して、コンピュータを再起動します。
  2. [セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押します。
  3. キーボードを選択します。
  4. 修復する Windows がインストールされているドライブを選択します(通常は 1 を選択します)。
  5. 管理者のパスワードを入力し、Enter キーを押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずに Enter キーを押します。
  6. コマンドプロンプトに、以下のコマンドを入力し、[Enter]を押してください。
DATA_GENERIC
  • コマンドプロンプトに EXIT と入力し、コンピュータを再起動してください。

  • 手順 3

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    RESTORE
  • 「レジストリエディタ」を閉じます。
  • 手順 4

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 DATA_GENERIC
  • [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  • 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETEを押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
  • 残りのフォルダに対して、このマルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順2.)から4.)を繰り返してください。
      DATA_GENERIC
  • 手順 5

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_ZBOT.CAS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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