解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

VirTool:Win32/Obfuscator.WU, Trojan:Win32/Claretore.gen!A (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 75,776 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年8月27日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • BKDR_SIMDA.SU

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\{random}-0.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • winlogon.exe
  • wuauclt.exe
  • rundll32.exe
  • cmd.exe
  • far.exe
  • totalcmd.exe
  • chrome.exe
  • opera.exe
  • firefox.exe
  • iexplore.exe
  • explorer.exe

自動実行方法

スパイウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update Server = "%User Profile%\{random}-0.exe"

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Machine GUID
  • User name
  • Computer name
  • Windows install date
  • Disk identifier
  • Hardware Profile

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.350.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年8月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.351.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年8月27日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TSPY_SIMDA.SUS」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Update Server = "%User Profile%\{random}-0.exe"

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_SIMDA.SUS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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