解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Trojan:Win32/Sisron (Microsoft), a variant of Win32/Farfli.PF trojan (Eset), Trojan.Win32.Jorik (Ikarus), W32/Jorik_Yoddos.AFE!tr (Fortinet), W32/QQhelper.C.gen!Eldorado (generic, not disinfectable) (FPROT)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<Common Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

スパイウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 15,360 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年10月5日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\Quick.exe
  • C:\documents and settings\All users\start menu\programs\start up\Quick.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {BLOCKED}u.014sf.com:1990

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Quick = "%System%\Quick.exe"

スパイウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<Common Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。$$DATA$$

情報漏えい

スパイウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • OS Version
  • Disk Space
  • Default Language

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}u.014sf.com:1990

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.440.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年10月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.441.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年10月5日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TSPY_FARFLI.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
  • Quick = "%System%\Quick.exe"

手順 4

最新のバージョン(エンジン、スパイウェアパターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、スパイウェア検索を実行してください。「TSPY_FARFLI.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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