解析者: adel   

 プラットフォーム:

Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定の銀行および金融機関のWebサイトで利用されるユーザ名やパスワードなどの個人情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 56,832 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2009年9月30日

侵入方法

スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\{random name}.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • csrss.exe

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
userinit.exe
Debugger = {malware file name}.exe

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
chrome.exe
Debugger = %Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
navigator.exe
Debugger = %Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
opera.exe
Debugger = %Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
safari.exe
Debugger = %Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
mapzone
(Default) = 58,77,e2,41,af,b9,c5,c2,fd,7d,fb,4b,24,83,9b,5c,c1,d0,24,01,62,ea,b6,12,6f,7c,97,43,85,4b,2c,21,00,f2,a0,1c,55,c1,f8,17,aa,90,50,13,ff,5f,a8,0e,54,4e,76,7e,c6,9a,32,2b,9d,a3,80,38,6a,b2,61,9a,86,05,3a,f7,fd,3b,b7,f2,52,0b,0f,ee,a7,da,66,e9,fc,a9,be,e4,51,79,16,e0,a6,24,07,a8,8f,76,b4,be,39,91,33,b1,cb,99,4d,f4,d5,e3,ab,e6,26,30,25,c4,a4,24,7d,bf,f9,f3,d4,ba,4e,c3,2c,b6,a3,92,84,b1,f8,51,f6,ac,4d,60,07,e3,e3,37,cd,e9,b5,8e,af,d1,02,a9,7e,d5,ed,2a,aa,95,f6,3d,eb,90,4b,0d,43,8c,a0,dc,9a,87,f5,ab,f2

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身の環境設定ファイルをダウンロードします。

  • {BLOCKED}omde.cn

情報漏えい

スパイウェアは、以下の銀行もしくは金融機関で利用される個人情報を収集します。

  • Deutsche Bank
  • Deutsche Postbank AG
  • HypoVereinsbank
  • Volksbank Emmerich-Rees

情報の送信先

上記ファイルは、HTTPポストを介し、以下のURLに送信されます。

  • {BLOCKED}omde.cn

その他

このスパイウェアのコードから、スパイウェアは、以下の機能を備えています。

  • Manipulates the account page to display no changes in the user's account balance
  • Steal money from accounts

ハッシュ値情報

スパイウェアは、以下のMD5ハッシュ値を含んでいます。

  • 27e8351a5b0bea5ef15c6681007fdee5

スパイウェアは、以下のSHA1ハッシュ値を含んでいます

  • eb684cca887e2ca204bd831be3cd3d512875a0a1

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 6.521.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年10月8日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\mapzone
    • (Default) = 58,77,e2,41,af,b9,c5,c2,fd,7d,fb,4b,24,83,9b,5c,c1,d0,24,01,62,ea,b6,12,6f,7c,97,43,85,4b,2c,21,00,f2,a0,1c,55,c1,f8,17,aa,90,50,13,ff,5f,a8,0e,54,4e,76,7e,c6,9a,32,2b,9d,a3,80,38,6a,b2,61,9a,86,05,3a,f7,fd,3b,b7,f2,52,0b,0f,ee,a7,da,66,e9,fc,a9,be,e4,51,79,16,e0,a6,24,07,a8,8f,76,b4,be,39,91,33,b1,cb,99,4d,f4,d5,e3,ab,e6,26,30,25,c4,a4,24,7d,bf,f9,f3,d4,ba,4e,c3,2c,b6,a3,92,84,b1,f8,51,f6,ac,4d,60,07,e3,e3,37,cd,e9,b5,8e,af,d1,02,a9,7e,d5,ed,2a,aa,95,f6,3d,eb,90,4b,0d,43,8c,a0,dc,9a,87,f5,ab,f2

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options
    • userinit.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options
    • chrome.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options
    • navigator.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options
    • opera.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options
    • safari.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BEBLOH.SMJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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