解析者: Kathleen Notario   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。 マルウェアは、特定の銀行および金融機関のWebサイトで利用されるユーザ名やパスワードなどの個人情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 3,615,744 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年8月11日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Winnet2 = {malware path and filename}

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Description\
Microsoft\Rpc\Uuid\
TemporaryData
NetworkAddress = {hexadecimal value}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Description\
Microsoft\Rpc\Uuid\
TemporaryData
NetworkAddressLocal = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
MSSQLServer\Client\SuperSocketNetLib\
LastConnect
sqlserver01.espacopublicidade.tecnologia.ws = -687210486:tcp:sqlserver01.espacopublicidade.tecnologia.ws,1433

情報漏えい

マルウェアは、感染したコンピュータ上でInternet Explorer(IE)の使用状況を監視します。マルウェアは、特にIEのアドレスバーまたはタイトルバー情報を監視しますが、ユーザが銀行関連Webサイトを閲覧しそのサイトのアドレスバーまたはタイトルバーに以下の文字列が含まれていた場合、正規Webサイトを装った偽のログインページを作成します。

  • Acesso ao Net Banking Nossa Caixa
  • Bradesco
  • Nossa Chave de Seguranca

マルウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。

マルウェアは、以下の銀行もしくは金融機関で利用される個人情報を収集します。

  • Bradesco
  • Nossa Caixa

情報収集

マルウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://www.{BLOCKED}k.sitebr.net/{BLOCKED}os/tabela.php

マルウェアは、SMTPを用いて、自身が収集した情報を以下のEメールアドレスに送信します。

  • {BLOCKED}ahora2@gmail.com

ハッシュ値情報

マルウェアは、以下のMD5ハッシュ値を含んでいます。

  • 332f937b530d5d332fc4bdaa18ded55e

マルウェアは、以下のSHA1ハッシュ値を含んでいます

  • 0e73475ec3a87b7495e07f85e5715e38e730e18b

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 7.384.05
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年8月15日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Winnet2={malware path and filename}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Description\Microsoft\Rpc\Uuid\TemporaryData
    • NetworkAddress={hexadecimal value}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Description\Microsoft\Rpc\Uuid\TemporaryData
    • NetworkAddressLocal=0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSSQLServer\Client\SuperSocketNetLib\LastConnect
    • sqlserver01.espacopublicidade.tecnologia.ws=-687210486:tcp:sqlserver01.espacopublicidade.tecnologia.ws,1433

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANKER.LUP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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