TrojanSpy.Win32.MARSTEALER.B
Windows
![](/vinfo/imgFiles/JPlegend.jpg)
マルウェアタイプ:
スパイウェア/情報窃取型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
スパイウェアは、実行後、自身を削除します。
スパイウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- {Malware Path}\{Stolen File} → Delete Afterwards
- {Malware Path}\{8 random characters} → Delete Afterwards
スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。
- "%System%\cmd.exe" /c timeout /t 5 & del /f /q "{Malware Path\Malware Filename}" & exit
(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
スパイウェアは、実行後、自身を削除します。
情報漏えい
スパイウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。
- Telegram session data
- Discord session data
- Browser data (e.g. cookies, downloads, history, credentials, autofills, credit card data)
- Chrome
- ChromeBeta
- ChromeCanary
- Chromium
- Edge_Chromium
- Kometa
- Amigo
- Torch
- Orbitum
- Comodo
- Nichrome
- Maxthon5
- Sputnik
- EPB
- Vivaldi
- CocCoc
- Uran
- QIP
- Cent
- Elements
- TorBro
- CryptoTab
- Brave
- Opera
- OperaGX
- OperaNeon
- Firefo
- SlimBrowser
- PaleMoon
- Waterfox
- Cyberfox
- BlackHawk
- IceCat
- KMeleo
- Cryptocurrency Wallet data
- Ethereum
- Electrum
- ElectrumLTC
- Exodus
- ElectronCash
- MultiDoge
- JAXX
- Atomic
- Binance
- Coinomi
- IP
- Country
- Working Path
- Language
- Keyboard layout
- RAM information
- Processor information
- Video card information
- Display Resolution
- Computer name
- Username
- Domain name
- Machine ID
- GUID
- Installed Software
- Screenshot
- Time executed
- Device used
- Operating System
- It gather files based on its configuration file received from the C&C server.
- *.txt
- *.xss
- *.seco
- *.doc
- *.zip
- *.json
- Mail client:
- Thunderbird
情報収集
スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.41.179/game.php
その他
スパイウェアは、以下を実行します。
- 以下のURLに接続し、設定を解決します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.41.179/game.php
- 以下のURLに接続し、%ProgramData%にノーマルファイルをダウンロードします。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.41.179/request
- freebl3.dll
- mozglue.dll
- msvcp140.dll
- nss3.dll
- softokn3.dll
- vcruntime140.dll
- 以下のロケール識別子のいずれかが見つかった場合、自身を終了します。
- Kazakh (Kazakhstan)
- Russian (Russia)
- Belarusian (Belarus)
- Uzbek (Latin, Uzbekistan)
- Azerbaijani (Cyrillic, Azerbaijan)
- 感染システムに以下のコンピュータ名が見つかった場合、自身を終了します。
- HAL9TH 該当した場合ユーザ名が以下であるかをチェックする
- JohnDoe
- 現在の日付が2022年7月4日より後である場合、自身を終了します。
<補足>
インストール
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- {スパイウェアのパス}\{窃取ファイル} → 後に削除される
- {スパイウェアのパス}\{ランダムな8 文字} → 後に削除される
スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。
- "%System%\cmd.exe" /c timeout /t 5 & del /f /q "{スパイウェアのパス\スパイウェアのファイル名}" & exit
スパイウェアは、実行後、自身を削除します。
情報漏えい
スパイウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。
- Telegramのセッションデータ
- Discordのセッションデータ
- ブラウザデータ(例:クッキー、ダウンロード、履歴、認証情報(クレデンシャル)、オートフィル、クレジットカードデータなど)
- Chrome
- ChromeBeta
- ChromeCanary
- Chromium
- Edge_Chromium
- Kometa
- Amigo
- Torch
- Orbitum
- Comodo
- Nichrome
- Maxthon5
- Sputnik
- EPB
- Vivaldi
- CocCoc
- Uran
- QIP
- Cent
- Elements
- TorBro
- CryptoTab
- Brave
- Opera
- OperaGX
- OperaNeon
- Firefo
- SlimBrowser
- PaleMoon
- Waterfox
- Cyberfox
- BlackHawk
- IceCat
- KMeleo
- 暗号資産ウォレットデータ
- Ethereum
- Electrum
- ElectrumLTC
- Exodus
- ElectronCash
- MultiDoge
- JAXX
- Atomic
- Binance
- Coinomi
- IP
- 国
- ワーキングパス
- 言語
- キーボードレイアウト
- RAM情報
- プロセッサ情報
- ビデオカード情報
- ディスプレイの解像度
- コンピュータ名
- ユーザ名
- ドメイン名
- コンピュータ ID
- GUID
- インストールされているソフトウェア
- スクリーンショット
- 実行された時刻
- 使用されているデバイス
- オペレーティングシステム(OS)
- C&Cサーバーから受け取った設定ファイルに基づいて、以下のファイルを収集する
- *.txt
- *.xss
- *.seco
- *.doc
- *.zip
- *.json
- Eメールクライエント:
- Thunderbird
対応方法
手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
- Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF055
手順 2
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- {Malware Path}\{8 random characters}
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.MARSTEALER.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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