解析者: Augusto II Remillano   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定の銀行および金融機関のWebサイトで利用されるユーザ名やパスワードなどの個人情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 311584256 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年10月9日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\execute.bat - renames a file/folder located in %Program Files% named "Trusteer" to "Trusterc". Also deletes SMP.ON.
  • {Malware File path}\{Malware Filename}.UP -> contains information gathered

(註:%Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。Windows 2000、Server 2003、XP(32-bit),Vista(32-bit)、7(32-bit)、8(32-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\{malware filename}.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートアップフォルダです。Windows 98およびMEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows NTの場合、通常 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の銀行もしくは金融機関で利用される個人情報を収集します。

  • Banco do Brasil
  • Banco do Nordeste
  • Banco Bradesco
  • Caixa Econômica Federal
  • Citibank
  • Banco Daycoval
  • Itaú Unibanco
  • Banco Santander
  • Banco Sicredi
  • Banco Sicoob
  • Banestes Banco Estado
  • Banco Mercantil Do Brasil
  • Banco Rendimento
  • Xapo
  • Poloniex
  • BitcoinTrade
  • Mercado Bitcoin
  • FOXBIT
  • TUDO SOBRE BITCOIN

その他

マルウェアは、自身がデバッグされていることを確認した場合、不正活動を実行しません。

<補足>
インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\execute.bat - %Program Files%にある"Trusteer"というファイルまたはフォルダの名前を "Trusterc"に変更します。 また、SMP.ONを削除します。
  • {スパイウェアのファイルパス}\{スパイウェアのファイル名}.UP -> 収集した情報が含まれる

自動実行方法

スパイウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\{スパイウェアのファイル名}.lnk

スパイウェアは、以下のスケジュールされたタスクを追加します。

  • ENERGON
    • システム起動時に実行する
    • 以下のファイルを実行する
      • %System Root%\execute.bat

(注:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.560.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年10月12日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.561.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年10月13日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TrojanSpy.Win32.BANKER.AK」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %System Root%\execute.bat
  • %User Startup%\{malware filename}.lnk
  • {Malware File path}\{Malware Filename}.UP

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.BANKER.AK」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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