TrojanSpy.MSIL.ZILPOW.A
W32/A-520088ff!Eldorado (generic, not disinfectable)(FPROT); TR/Dropper.Gen2(ANTIVIR)
Windows
![](/vinfo/imgFiles/JPlegend.jpg)
マルウェアタイプ:
スパイウェア/情報窃取型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
概要:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。
- net users
- cmd.exe /c "net share ADMIN$ /delete"
- cmd.exe /c "net share C$ /delete"
- powershell.exe -noninteractive -Sta -encodedCommand {Base64 encoded}
情報漏えい
スパイウェアは、以下の情報を収集します。
- IP Address
- Computer Name
- User Name
- PS Remote details
- Running Processes
- Clipboard Details
- Keyboard Details
その他
詳細:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。その結果、感染コンピュータの動作が非常に遅くなります。
マルウェアは、以下を実行します。
- マルウェアは、クリップボードアクティビティを以下のファイルに保存します。
- %Application Data%\microsoft\cl.slog
- マルウェアは、収集した情報を以下のファイルに保存します。
- %Application Data%\microsoft\slog\top-{ランダムな文字}\info.txt
- マルウェアは、キー入力操作情報の詳細を以下のファイルに保存します。
- %Application Data%\microsoft\ke.slog
- マルウェアは、仮想通貨発掘活動のために以下のパラメータを使用します。
- -a cryptonight -o pool.{BLOCKED}txmr.com:8080 -u {Base64 encoded} -p x
- マルウェアは、以下の共有名への共有リソースを停止します。
- ADMIN$
- C$
- マルウェアは、仮想通貨発掘活動のために、以下のファイルをダウンロードします。
- %Windows%\newxmr.exe .> %Windows%\xmr.exeに名前を変更
- マルウェアは、以下のファイルをダウンロードします。
- %Windows%\commands.ps1
- %Windows%\commands.{IPアドレス}.ps1
- マルウェアは、以下のURLに接続して、ファイルをダウンロードします。
- ftp://{BLOCKED}:001xd@{BLOCKED}.{BLOCKED}.48.126/newxmr.exe
- ftp://{BLOCKED}:001xd@{BLOCKED}.{BLOCKED}.48.126/serv/commands.ps1
- ftp://{BLOCKED}:001xd@{BLOCKED}.{BLOCKED}.48.126/serv/commands.{コンピュータのIPアドレス}.ps1
- マルウェアは、以下の認証情報を使用してURLにアクセスし、ファイルをダウンロードします。
- ユーザ名: {BLOCKED}p
パスワード: {BLOCKED}d
- ユーザ名: {BLOCKED}p
- マルウェアは、以下のURLに接続して、コンピュータのIPアドレスを取得します。
- ifconfig.me/ip
- マルウェアは、「%Application Data%\ microsoft \ slog \ top- {ランダムな文字}」を以下のZIPファイルに変換して、C&Cサーバにアップロードします。
- %Application Data%\microsoft\myzip.zip
- マルウェアは、以下のURLに接続して、記録または収集されたコンピュータ情報を含むZIPファイルをアップロードします。
- ftp://{BLOCKED}.{BLOCKED}.48.126/keys/
<補足>
情報漏えい
スパイウェアは、以下の情報を収集します。
- IPアドレス
- コンピュータ名
- ユーザ名
- PowerShellによる遠隔操作の詳細
- 実行中のプロセス
- クリップボードアクティビティの詳細
- キー入力操作情報の詳細
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「TrojanSpy.MSIL.ZILPOW.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %Application Data%\microsoft\cl.slog
- %Application Data%\microsoft\slog\top-{random character}\info.txt
- %Application Data%\microsoft\ke.slog
- %Windows%\newxmr.exe
- %Windows%\xmr.exe
- %Application Data%\microsoft\myzip.zip
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.MSIL.ZILPOW.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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