解析者: Raighen Sanchez   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 1,473,024 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 UPX
メモリ常駐 はい
発見日 2023年9月22日
ペイロード ファイルの作成, プロセスの強制終了, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\pE6KNzQ.sys ← copy of {Malware Path}\pE6KNzQ.sys

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • DbServer.exe
  • CNTAoSMgr.exe
  • iCRCService.exe
  • LogServer.exe
  • LWCSService.exe
  • Ntrtscan.exe
  • OfcDdaSvr.exe
  • OfcService.exe
  • PccNt.exe
  • PccNTMon.exe
  • tmwscsvc.exe
  • SupportConnector.exe
  • TmCCSF.exe
  • tmssclient.exe
  • TmListen.exe
  • TmsaInstance64.exe
  • SoftMon.exe
  • IvAppMonSvc.exe
  • svcGenericHost.exe
  • TMBMSRV.exe
  • dsa.exe
  • ds_monitor.exe
  • ds_nuagent.exe
  • Notifier.exe
  • PtSessionAgent.exe
  • uiSeAgnt.exe
  • uiWatchDog.exe
  • coreFrameworkHost.exe
  • AMSPTelemetryService.exe
  • coreServiceShell.exe
  • DrSDKCaller.exe
  • PtSvcHost.exe
  • PtWatchDog.exe
  • mpcmdrun.exe
  • msmpeng.exe
  • NisSrv.exe
  • MpCopyAccelerator.exe

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It creates and starts a service named "pE6KNzQ" with the following details:
    • Name: pE6KNzQ
    • Display Name: pE6KNzQ
    • Type: Driver
    • Start Type: System start
    • Binary Path: %User Temp%\pE6KNzQ.sys
  • It checks if the service "pE6KNzQ" has been successfully executed:
    • If the service is running:
      • It terminates Trend Micro related applications that are found to be running in the affected system.
    • If execution failed:
      • It displays a message box saying "Failed to connect to kernel driver", then terminates itself.

  • It requires the existence of the following file to be able to proceed to its malicious behavior:
    • {Malware Path}\pE6KNzQ.sys

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.713.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年9月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.713.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年9月23日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    •  Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF073

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

セーフモードでの再起動後、以下のレジストリキーを削除してください。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\pE6KNzQ

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\pE6KNzQ.sys

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.Win64.HELPERDRIVER.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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