解析者: John Anthony Banes   

 別名:

Trojan:Win32/Wusub.A (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 167,936 bytes
タイプ Other
メモリ常駐 なし
発見日 2019年2月20日
ペイロード ファイルの削除, プロセスの強制終了, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\TMPUSER.DAT - deleted afterwards.

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %ProgramData%\Microsofts Help

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

マルウェアは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。

  • QHSAFETRAY.EXE
  • QHWATCHDOG.EXE
  • CMDAGENT.EXE
  • CIS.EXE
  • V3LITE.EXE
  • SPIDERAGENT.EXE
  • DWENGINE.EXE
  • DWARKDAEMON.EXE
  • BULLGUARDTRAY.EXE
  • BDAGENT.EXE
  • BULLGUARD.EXE
  • BDSS.EXE
  • BULLGUARD.EXE
  • V3MAIN.EXE
  • V3SP.EXE
  • EGUI.EXE
  • EKRN.EXE

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %ProgramData%\AMMYY\wmihost.exe
  • %ProgramData%\AMMYY\settings3.bin
  • %ProgramData%\Foundation\wmites.exe
  • %ProgramData%\Foundation\settings3.bin
  • %ProgramData%\Foundation1\wmites.exe
  • %ProgramData%\Foundation1\settings3.bin
  • %ProgramData%\Microsoft\wsus.exe
  • %ProgramData%\Microsoft\settings3.bin
  • %ProgramData%\Microsofts Help\wsus.exe
  • %ProgramData%\Microsofts Help\settings3.bin

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを削除します。

  • %ProgramData%\Settings
  • %ProgramData%\Microsoft\Enc
  • %ProgramData%\AMMYY
  • %ProgramData%\Foundation
  • %ProgramData%\Foundation1

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • wsus.exe

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.209.169/dat1.omg

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ProgramData%\Microsofts Help\template_{hex string}.DATAHASH, which is decrypted and saved as %ProgramData%\Microsofts Help\wsus.exe

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\TMPUSER.DAT →後に削除される

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.209.169/dat1.omg

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ProgramData%\Microsofts Help\template_{16進文字列}.DATAHASH →このファイルは復号され、%ProgramData%\Microsofts Help\wsus.exeとして保存される

その他

ファイル %ProgramData%\TMPUSER.DATには、実行されたコマンド "net user /domain"の出力が含まれています。
ファイルに文字列 "WORKGROUP"が含まれている場合、マルウェアは終了しています。

マルウェアは、以下のコマンドを実行して、「foundation」という名前のサービスを停止、削除します。

  • net.exe stop foundation
  • sc delete foundation

管理者権限で実行されている場合、以下のコマンドを実行して、ダウンロードしたファイルをサービスとして登録しシステムが起動するたびに自動実行されるようにします。

  • sc create foundation binPath= "%ProgramData%\Microsofts Help\wsus.exe -service" type= own start= auto error= ignore
  • net.exe start foundation y

ユーザ権限で実行されている場合、以下のレジストリエントリとスケジュールされたタスクを追加して、システムが起動するたびにダウンロードされたファイルが自動実行されるようにします。

  • レジストリ:
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    MicrosoftsSOftWare = %Program Data%\Microsofts Help\wsus.exe
  • タスク名:Microsoft System Protect
    スケジュール:ユーザのログオン時
    実行するタスク:%Program Data%\Microsofts Help\wsus.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.826.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年2月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.827.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年2月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MicrosoftsSOftWare = %Program Data%\Microsofts Help\wsus.exe

手順 5

スケジュールされたタスクを削除する

タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。  

  • Task Name: Microsoft System Protect
  • Task to run: %Program Data%\Microsofts Help\wsus.exe

Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:

  1. [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
  2. 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
  3. 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
  4. [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
  5. 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。

Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:

  1. Windowsタスクスケジューラを開きます。
    • Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
    • Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
  2. 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
  3. 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
  4. 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
  5. 文字列が一致するタスクを削除します。

手順 6

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
  •  foundation

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %ProgramData%\Microsofts Help

手順 8

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %ProgramData%\TMPUSER.dat

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.Win32.WUSUB.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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